【結論】雨樋の不具合は雨漏り・外壁劣化・基礎損傷の原因になる
「雨の日に雨樋から水が溢れてる…」
「雨樋から変な音がする…」
雨樋のトラブルを放置すると、雨漏りだけでなく、外壁や基礎にまで被害が及びます。
| 雨樋の雨漏り原因 | 発生頻度 |
|---|---|
| 落ち葉・ゴミによる詰まり | ★★★★★ |
| 経年劣化による破損・ひび割れ | ★★★★☆ |
| 接合部の外れ・隙間 | ★★★★☆ |
| 勾配不良(水が流れない) | ★★★☆☆ |
| 谷樋の錆び・穴あき | ★★★☆☆ |
東海エリアで20年以上建築会社を経営してきた経験から、
雨樋・谷樋の雨漏り原因と対処法を詳しく解説します。
💡 雨樋の不具合が気になる方へ
雨樋の状態は、プロに調査してもらうのが確実です。
高所作業が必要なため、ご自身での点検は危険です。
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雨樋の種類と役割を理解する
まず、雨樋の種類と役割を理解しておきましょう。
雨樋には複数の部位があり、それぞれ雨漏りの原因になります。
雨樋の種類と役割
| 部位 | 場所 | 役割 |
|---|---|---|
| 軒樋(のきどい) | 屋根の軒先 | 屋根から流れる雨水を受ける |
| 竪樋(たてどい) | 外壁に沿って縦方向 | 軒樋の水を地面に流す |
| 集水器 | 軒樋と竪樋の接続部 | 軒樋の水を竪樋に集める |
| 谷樋(たにどい) | 屋根面が交わる谷部分 | 谷に集まる雨水を排出する |
雨樋は屋根の雨水を適切に排出する重要な設備です。
どこか一箇所でも不具合があると、雨漏りや建物への被害につながります。
雨樋から雨漏りが起きる仕組み
「雨樋が壊れても、建物の外だから雨漏りしないのでは?」
と思われるかもしれません。
実は、雨樋の不具合は間接的に雨漏りを引き起こします。
雨樋の不具合が雨漏りにつながる流れ
- 雨樋が詰まる・破損する
- 雨水がオーバーフローする
- 溢れた水が外壁を伝って流れる
- 外壁の隙間やひび割れから雨水が侵入
- 雨漏り発生
また、谷樋は屋根の一部として機能しているため、
谷樋に穴が開くと、直接的に雨漏りが発生します。
雨樋の雨漏り原因①:落ち葉・ゴミによる詰まり
雨樋トラブルで最も多いのが、詰まりです。
雨樋が詰まる原因
| 原因 | 詳細 |
|---|---|
| 落ち葉 | 周囲に木がある家は特に注意 |
| 土・砂 | 風で飛んできて堆積 |
| 鳥の巣・糞 | 集水器に巣を作られることも |
| 苔・藻 | 長期間放置で発生 |
| ボール・おもちゃ | 子どもが投げたものが詰まる |
雨樋の詰まりサイン
- 雨の日に軒樋から水が溢れる(オーバーフロー)
- 竪樋から水が出てこない
- 雨樋に草が生えている
- 軒樋がたわんでいる(水の重みで)
ポイント: 詰まりは年1〜2回の清掃で予防できます。
雨樋の雨漏り原因②:経年劣化による破損・ひび割れ
雨樋も経年劣化します。特に紫外線と温度変化で傷みます。
雨樋の素材別の寿命
| 素材 | 特徴 | 寿命目安 |
|---|---|---|
| 塩ビ(塩化ビニール) | 最も一般的、軽くて安価 | 15〜20年 |
| ガルバリウム鋼板 | 耐久性が高い、錆びにくい | 25〜30年 |
| 銅 | 高級、経年で緑青が出る | 30〜50年 |
| ステンレス | 錆びない、高価 | 30〜40年 |
雨樋の劣化サイン
| 症状 | 状態 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 色あせ・変色 | 紫外線による劣化の初期 | ★★☆☆☆ |
| ひび割れ | 水漏れのリスク | ★★★★☆ |
| 歪み・たわみ | 勾配不良や破損の前兆 | ★★★☆☆ |
| 穴あき | 水が漏れている | ★★★★★ |
| 割れ・欠損 | 機能していない | ★★★★★ |
塩ビ製の雨樋は築15〜20年で交換を検討してください。
雨樋の雨漏り原因③:接合部の外れ・隙間
雨樋は複数のパーツをつなぎ合わせて設置します。
この接合部が外れたり、隙間ができると水漏れします。
雨樋の接合部が外れる原因
- 経年劣化で接着剤が弱まる
- 温度変化による膨張・収縮
- 雪や氷の重みで引っ張られる
- 強風で動いてずれる
- 施工不良
雨樋の接合部トラブルが起きやすい箇所
| 箇所 | トラブル |
|---|---|
| 軒樋同士の継ぎ目 | 隙間から水漏れ |
| 軒樋と集水器の接続部 | 外れ、隙間 |
| 集水器と竪樋の接続部 | 外れ、隙間 |
| 竪樋同士の継ぎ目 | ずれ、外れ |
| 竪樋と排水管の接続部 | 外れ、破損 |
接合部の外れは、部分的な補修で対応できることが多いです。
雨樋の雨漏り原因④:勾配不良(水が流れない)
軒樋には、水が集水器に向かって流れるよう勾配(傾き)がつけてあります。
この勾配が狂うと、水が流れずに溜まってしまいます。
雨樋の勾配不良が起きる原因
- 雨樋を支える金具(吊り金具)の劣化・外れ
- 積雪や氷の重みで変形
- はしごを立てかけて変形
- 建物の動き(地震など)
- 施工時の勾配設定ミス
雨樋の勾配不良のサイン
- 雨が止んでも軒樋に水が残っている
- 特定の場所からだけオーバーフローする
- 軒樋が波打っている
勾配不良は、吊り金具の調整や交換で修正できることが多いです。
雨樋の雨漏り原因⑤:谷樋の錆び・穴あき
谷樋は、屋根面が交わる「谷」部分に設置される樋です。
軒樋や竪樋と違い、屋根の一部として機能しているため、
谷樋に穴が開くと直接雨漏りにつながります。
谷樋が雨漏りしやすい理由
| 特徴 | 雨漏りリスク |
|---|---|
| 大量の雨水が集まる | 水量が多く負担が大きい |
| 落ち葉・ゴミが溜まりやすい | 詰まってオーバーフロー |
| 金属製が多い | 経年で錆びて穴が開く |
| 屋根の下にある | 穴が開くと直接雨漏り |
谷樋の素材と寿命
| 素材 | 寿命目安 |
|---|---|
| トタン(亜鉛メッキ鋼板) | 15〜20年 |
| ガルバリウム鋼板 | 25〜30年 |
| 銅 | 30〜50年 |
| ステンレス | 30〜40年 |
特に古いトタン製の谷樋は、錆びて穴が開きやすいです。
築20年以上の瓦屋根は、谷樋の状態を確認してください。
雨樋の不具合を放置するとどうなる?
雨樋のトラブルを放置すると、雨漏り以外にも深刻な被害が発生します。
雨樋の不具合を放置した場合の被害
| 被害箇所 | 症状 |
|---|---|
| 外壁 | 水が伝って汚れ、塗装の劣化、ひび割れからの雨漏り |
| 軒天(のきてん) | 水が回り込んで腐食、カビ |
| 破風・鼻隠し | 水がかかり続けて腐食 |
| 基礎 | 地面に落ちた水が跳ねて基礎を傷める |
| 地盤 | 水が集中して地盤沈下のリスク |
| 植栽 | 水が集中して根腐れ |
雨樋は「建物の外だから大丈夫」ではありません。
外壁や基礎を守る重要な設備です。
→ 雨漏り修理の費用相場はこちらの記事で詳しく解説しています。
雨樋の不具合を自分で確認する方法
雨樋の状態は、雨の日に地上から確認できます。
雨樋のチェックリスト(雨の日)
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 軒樋 | 水が溢れていないか(オーバーフロー) |
| 竪樋 | 水がきちんと流れているか |
| 接合部 | 水が漏れていないか |
| 地面 | 水が一箇所に集中していないか |
雨樋のチェックリスト(晴れの日)
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 外観 | ひび割れ、破損、歪みがないか |
| 接合部 | 外れ、隙間がないか |
| 吊り金具 | 外れ、錆びがないか |
| 軒樋の中 | 草が生えていないか(詰まりのサイン) |
注意: 高所の確認は危険です。
はしごに登っての作業は避け、地上から双眼鏡などで確認してください。
雨樋の雨漏り修理の費用目安
雨樋の修理は、内容によって費用が変わります。
雨樋の修理内容別の費用相場
| 修理内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 雨樋の清掃(詰まり除去) | 1万〜3万円 |
| 部分補修(ひび割れ・穴) | 1万〜5万円 |
| 接合部の補修 | 1万〜3万円 |
| 吊り金具の交換・調整 | 2万〜5万円 |
| 雨樋の部分交換 | 3万〜10万円 |
| 雨樋の全交換 | 15万〜40万円 |
| 谷樋の補修 | 5万〜15万円 |
| 谷樋の交換 | 15万〜30万円 |
ポイント: 詰まりの清掃なら数万円で済みます。
放置して全交換になると10倍以上の費用がかかることも。
→ より詳しい費用相場はこちらの記事をご覧ください。
雨樋の雨漏りに火災保険は使える?
台風や強風で雨樋が破損した場合、火災保険が適用される可能性があります。
火災保険が使える可能性がある雨樋の被害
| 原因 | 保険適用 |
|---|---|
| 台風で雨樋が外れた・飛んだ | ◎ 可能性高い |
| 強風で雨樋が破損した | ◎ 可能性高い |
| 雪の重みで雨樋が壊れた | ○ 可能性あり |
| 雹で雨樋に穴が開いた | ○ 可能性あり |
| 経年劣化で破損した | × 適用外 |
| 落ち葉の詰まり | × 適用外 |
→ 火災保険の詳細はこちらの記事で解説しています。
雨樋の雨漏りを予防するメンテナンス
雨樋のトラブルは、定期的なメンテナンスで予防できます。
雨樋のメンテナンススケジュール
| 頻度 | メンテナンス内容 |
|---|---|
| 年1〜2回 | 雨樋の清掃(落ち葉・ゴミの除去) |
| 年1回 | 目視点検(破損、歪み、接合部) |
| 台風後 | 破損・外れがないか確認 |
| 15〜20年ごと | 雨樋の交換を検討 |
雨樋の詰まり予防アイテム
詰まりが頻繁に起きる場合は、以下のアイテムが有効です。
- 落ち葉よけネット:軒樋に被せて落ち葉の侵入を防ぐ
- 落ち葉よけシート:軒樋の上に貼って落ち葉を滑らせる
- 集水器用ストレーナー:集水器にゴミが入るのを防ぐ
注意: 雨樋の清掃は高所作業になります。
2階以上の雨樋は、プロに依頼することをおすすめします。
【参考】雨樋の調査・修理を依頼できるサービス
雨樋の状態が気になる方は、まずプロに調査を依頼してください。
街角雨漏り相談所
- 特徴:24時間365日受付、緊急対応可能
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- 特徴:火災保険の申請サポートあり、加盟店が多く全国対応
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まとめ:雨樋の不具合は雨漏りだけでなく建物全体に影響
【雨樋の雨漏りで覚えておいてほしいこと】
- 雨樋の不具合は5つの原因
- 落ち葉・ゴミによる詰まり
- 経年劣化による破損
- 接合部の外れ
- 勾配不良
- 谷樋の錆び・穴あき
- 雨樋の不具合は建物全体に影響
- 外壁の劣化・雨漏り
- 軒天・破風の腐食
- 基礎への悪影響
- 谷樋は特に要注意
- 穴が開くと直接雨漏り
- 築20年以上の瓦屋根は確認を
- 定期的な清掃で予防できる
- 年1〜2回の清掃がおすすめ
- 落ち葉よけネットも有効
雨樋のトラブルは早めに対処を
雨樋は「建物の外だから大丈夫」と思われがちですが、
放置すると外壁や基礎まで被害が及びます。
雨の日にオーバーフローしている、水漏れしているなどの症状があれば、
早めにプロに相談してください。
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執筆・監修: sumai-trouble.com 運営者(建築業界歴20年以上)
最終更新日: 2026年1月


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