水道修理のぼったくり被害、他人事ではありません
「トイレのつまりで業者を呼んだら、30万円請求された…」
「パッキン交換だけで5万円取られた…」
こんな被害が、実際に起きています。
国民生活センターには、水道修理に関するトラブル相談が毎年数千件寄せられています。
「水漏れで焦っていた」「相場を知らなかった」という方が、悪徳業者の餌食になっているのです。
私は東海エリアで建築会社を20年以上経営しており、
残念ながら悪徳業者の被害に遭った後に相談を受けることもあります。
「もっと早く知っていれば…」と悔やむ方を何人も見てきました。
この記事では、水道修理の悪徳業者の手口、見分け方、被害に遭ったときの対処法を解説します。
事前に知っておくことで、被害を防げます。ぜひ最後まで読んでください。
悪徳業者の典型的な手口|こうして騙される
悪徳業者には共通する手口があります。
以下のパターンを知っておいてください。
手口①|極端に安い広告で客を集める
「基本料金980円〜」「トイレつまり1,000円〜」など、
極端に安い金額を強調した広告で客を集めます。
実際の流れ
| ステップ | 悪徳業者の行動 |
|---|---|
| ① | 「基本料金980円」の広告を見て電話 |
| ② | 業者が到着、「思ったより重症です」と言う |
| ③ | 「特殊な作業が必要」「部品が高い」と追加費用を請求 |
| ④ | 最終的に数万円〜数十万円の請求 |
【業者の本音】980円では何もできない
正直に言います。980円で水道修理はできません。
業者が現場に来るだけでも、人件費・車両費がかかります。
「980円」は客を集めるための餌であり、最初からそれだけで終わらせる気はないのです。
手口②|見積もり前に作業を始める
「ちょっと見てみますね」と言いながら、見積もりを出す前に作業を始めてしまいます。
実際の流れ
| ステップ | 悪徳業者の行動 |
|---|---|
| ① | 「まず確認しますね」と言って作業開始 |
| ② | 配管を外す、部品を交換するなどの作業を進める |
| ③ | 作業後に「○○万円です」と請求 |
| ④ | 「もう作業したので払ってください」と迫る |
【重要】見積もりなしの作業は断れる
見積もりに同意していない作業は、支払い義務がない可能性があります。
「見積もりを見てから判断します」「見積もり前に作業しないでください」とはっきり伝えてください。
手口③|不安を煽って高額な工事を勧める
「このままだと床が腐ります」「配管が全部ダメになります」など、
不安を煽って必要以上の工事を勧めます。
よく使われるフレーズ
| 不安を煽るフレーズ | 実際は… |
|---|---|
| 「このままだと大変なことになる」 | 軽微な修理で済むことが多い |
| 「配管が全部やられている」 | 部分修理で対応できることが多い |
| 「すぐに工事しないと危険」 | 焦らせて判断力を奪う手口 |
| 「他の業者では直せない」 | 根拠のない嘘 |
【現場での実感】本当に緊急なケースは少ない
20年以上現場を見てきて、「今すぐ大工事しないと危険」というケースはほとんどありません。
止水栓を閉めれば水漏れは止まりますし、応急処置をすれば時間は稼げます。
「今日中に決めないと」と言われても、焦らないでください。
手口④|「今日契約すれば割引」と急かす
「今日契約していただければ半額にします」「この場で決めてもらえれば値引きします」など、
その場で契約させようとします。
なぜ急かすのか
- 他社と比較されたくない(高いことがバレる)
- 冷静に判断されたくない(断られる可能性がある)
- 家族や知人に相談されたくない(止められる可能性がある)
【鉄則】急かす業者は断る
良心的な業者は、「他の業者さんにも見積もりを取ってみてください」と言います。
その場で契約を迫る業者は、自分の価格に自信がないか、比較されると困る理由があるのです。
手口⑤|高額な部品代・作業費を請求する
相場よりはるかに高い部品代や作業費を請求します。
実際の被害例
| 修理内容 | 適正相場 | 悪徳業者の請求額 |
|---|---|---|
| パッキン交換 | 5,000〜10,000円 | 30,000〜50,000円 |
| トイレのつまり解消 | 5,000〜15,000円 | 50,000〜150,000円 |
| 蛇口交換 | 15,000〜35,000円 | 80,000〜150,000円 |
| 配管修理 | 15,000〜50,000円 | 100,000〜300,000円 |
→ 適正な費用相場はこちらの記事で確認できます。
【ポイント】相場を知っていれば防げる
被害に遭う方の多くは、「相場を知らなかった」と言います。
事前に相場を調べておくだけで、「この金額はおかしい」と気づけます。
知識は最大の防御です。
悪徳業者の見分け方|こんなサインに注意
悪徳業者には共通する特徴があります。
以下のサインが見られたら要注意です。
危険なサイン一覧
| サイン | なぜ危険か |
|---|---|
| 極端に安い広告(980円〜など) | 後から高額請求される |
| 会社名・所在地が曖昧 | 責任を取る気がない |
| 名刺を出さない | 身元を明かしたくない |
| 見積もり前に作業を始める | 断りにくい状況を作る |
| 見積もりの内訳を説明しない | 不当な価格を隠している |
| 不安を煽る言葉を使う | 冷静な判断を妨げる |
| 「今日だけ」「今なら」と急かす | 比較・相談させない |
| 現金払いのみ | 記録を残したくない |
| 領収書を出し渋る | 正規の取引ではない可能性 |
被害を防ぐための5つのポイント
悪徳業者の被害に遭わないために、以下の5つを守ってください。
① 焦らない、急がない
水漏れが起きても、止水栓を閉めれば一時的に止まります。
まず応急処置をして、落ち着いてから業者を選びましょう。
焦ると判断を誤ります。
→ 応急処置の方法はこちらの記事をご覧ください。
② 複数の業者から見積もりを取る
最低2〜3社から見積もりを取ってください。
1社だけだと、その金額が適正かどうか分かりません。
比較することで、明らかに高い業者を避けられます。
③ 見積もり前に作業させない
「見積もりを見てから判断します」とはっきり伝えてください。
見積もりなしに作業を始めようとする業者は、その場でお断りしましょう。
④ 見積もりの内訳を確認する
「一式○○円」ではなく、「基本料金」「作業費」「部品代」の内訳を確認してください。
説明を求めても曖昧な場合は、その業者は避けた方が良いでしょう。
⑤ 契約を急かされたら断る
「今日決めてください」「今なら安くします」と言われたら、
「検討します」と言って断ってください。
良心的な業者は、絶対に急かしません。
被害に遭ってしまったら|対処法と相談先
もし悪徳業者の被害に遭ってしまったら、以下の対処をしてください。
① クーリングオフを検討する
訪問販売(業者が訪問してきた場合)に該当する場合、
契約から8日以内であればクーリングオフできる可能性があります。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 訪問販売に該当する契約 |
| 期間 | 契約書面を受け取ってから8日以内 |
| 方法 | 書面(ハガキ・内容証明郵便など)で通知 |
※自分で業者を呼んだ場合でも、「呼んでいない工事」を勧められて契約した場合はクーリングオフの対象になることがあります。
② 消費生活センターに相談する
消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターにつながります。
- 電話番号:188(いやや)
- 対応:トラブルの相談、解決に向けたアドバイス
- 費用:相談無料
③ 証拠を残す
被害を訴えるためには証拠が重要です。
以下のものを保管してください。
- 見積書・契約書・領収書
- 名刺・チラシ・広告
- やり取りの記録(メール、録音など)
- 作業箇所の写真
④ 支払いを拒否する・交渉する
見積もりに同意していない作業、説明なく行われた作業については、
支払いを拒否できる可能性があります。
一人で交渉するのが難しい場合は、消費生活センターや弁護士に相談してください。
信頼できる業者を選ぶためのチェックリスト
悪徳業者を避け、信頼できる業者を選ぶためのチェックリストです。
| チェック項目 | 確認 |
|---|---|
| 指定給水装置工事事業者かどうか確認した | □ |
| 見積もりが無料かどうか確認した | □ |
| 複数の業者から見積もりを取った | □ |
| 見積もりの内訳を確認した | □ |
| 追加費用の有無を確認した | □ |
| 口コミ・評判を確認した | □ |
| 保証・アフターサービスを確認した | □ |
| 急かされていないか確認した | □ |
→ 業者選びの詳しいポイントはこちらの記事をご覧ください。
水漏れ修理の相談先
信頼できる業者をお探しなら、以下にご相談ください。
街角水道相談所
- 特徴:24時間365日受付、現地調査・見積もり無料
- 対応:最短即日、見積もり後のキャンセル可能
- こんな人に:相見積もりの1社として検討したい方
- リンク:街角水道相談所
まとめ:知識があれば、悪徳業者は避けられる
【悪徳業者対策で覚えておいてほしいこと】
- 典型的な手口を知っておく
- 極端に安い広告で集客→高額請求
- 見積もり前に作業を始める
- 不安を煽る、急かす
- 被害を防ぐ5つのポイント
- 焦らない、急がない
- 複数の業者から見積もりを取る
- 見積もり前に作業させない
- 見積もりの内訳を確認する
- 急かされたら断る
- 被害に遭ったら
- クーリングオフを検討(8日以内)
- 消費生活センター「188」に相談
- 証拠を残す
20年以上この業界にいて、悪徳業者の被害に遭った方を何人も見てきました。
共通しているのは、「焦っていた」「相場を知らなかった」ということ。
この記事を読んだあなたは、もう大丈夫です。
手口を知り、相場を知り、冷静に判断する。
それだけで、悪徳業者の被害は防げます。
水漏れは確かに困りますが、焦って業者を選ぶ必要はありません。
まずは応急処置をして、落ち着いてから信頼できる業者を探してください。
執筆・監修: sumai-trouble.com 運営者
東海エリアで建築会社を20年以上経営。悪徳業者被害の相談対応経験多数。
最終更新日: 2026年1月

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