【結論】少量でも放置せず、原因を特定してから判断する
給湯器の下に水たまりができていたり、配管から水が漏れているのを発見したとき、
「これは大丈夫なのか」「すぐに業者を呼ぶべきか」と不安になると思います。
建築会社を経営し、数多くの給湯器水漏れトラブルに対応してきた立場から言えば、
水漏れは「少量だから大丈夫」ではなく、
「原因によって危険度が大きく変わる」ため、放置せず原因を特定することが重要です。
このページでは、
- 「水漏れの危険度の見分け方」
- 「自分で確認できること」
- 「すぐに業者に連絡すべきケース」
- 「応急処置の方法」
を整理してお伝えします。
【故障じゃない?】給湯器の下に水たまりができる3つの原因
給湯器の下に水たまりがあっても、必ずしも故障とは限りません。以下の点を確認してください。
水漏れではない可能性があるケース
① 結露水(正常な現象)
冬場や湿度の高い日に、給湯器本体や配管の表面に結露が発生し、水滴が落ちることがあります。
見分け方:
- 水の量が少ない(数滴〜少量)
- 冬場や雨の日だけ発生する
- 給湯器を使っていないときにも発生する
- 水たまりが時間とともに乾く
対処法:
結露であれば、故障ではないため、特に対処は不要です。
ただし、結露が多い場合は、換気を良くすることで改善することがあります。
② 凍結予防運転による排水(正常な現象)
一部の給湯器では、凍結予防運転が作動すると、配管内の水を一時的に排出することがあります。
見分け方:
- 冬場の朝方に発生する
- 少量の水が給湯器の下に出ている
- リモコンに「凍結予防運転中」などの表示が出ている
対処法:
凍結予防運転による排水であれば、正常な動作のため問題ありません。
③ 逃し弁からの排水(安全装置の作動)
給湯器には「逃し弁(圧力逃がし弁)」という安全装置が付いており、
内部の圧力が高くなると、自動的に水を排出して圧力を下げます。
見分け方:
- お湯を大量に使った直後に発生する
- 少量の水が排出される
- 一時的なもので、すぐに止まる
対処法:
一時的な圧力上昇による排水であれば、正常な動作です。
ただし、頻繁に排水される場合は、内部の圧力調整機能に異常がある可能性があるため、
業者に相談してください。
水漏れの可能性が高いケース
以下に当てはまる場合は、故障による水漏れの可能性が高いです。
- 水の量が多い(常に水たまりができている)
- 給湯器を使っていないときにも、常に水が漏れている
- 水たまりが時間が経っても乾かない
- 配管の接続部から明らかに水が漏れている
- 給湯器本体から水が噴き出している
この場合は、以下のセクションに進んでください。
配管?内部?給湯器の水漏れ危険度を判断するチェックポイント
水漏れが故障によるものだと分かったら、以下の3つのポイントで危険度を判断してください。
ポイント① 水の量
| 水の量 | 危険度 | 対応 |
|---|---|---|
| 数滴〜少量 | 低〜中 | 原因を確認し、応急処置。数日以内に業者に相談。 |
| 常に水たまりができる | 中〜高 | すぐに使用を中止し、業者に連絡。 |
| 噴き出している | 高 | すぐに給水バルブを閉め、業者に連絡。 |
ポイント② 水漏れの場所
| 場所 | 危険度 | 理由 |
|---|---|---|
| 配管の接続部 | 中 | 接続部のゆるみやパッキンの劣化。比較的修理しやすい。 |
| 給湯器本体の内部 | 高 | 熱交換器や内部配管の破損。修理が高額、または交換が必要。 |
| リモコン周辺 | 高 | 漏電のリスクがあり、非常に危険。 |
ポイント③ 水の色・臭い
| 水の色・臭い | 危険度 | 理由 |
|---|---|---|
| 透明な水 | 低〜中 | 給水系統の水漏れ。比較的対処しやすい。 |
| 茶色い水・錆びた臭い | 高 | 配管や熱交換器の腐食。交換が必要なケースが多い。 |
| 油のような臭い | 高 | 燃焼系統の異常の可能性。すぐに使用を中止。 |
水漏れの場所特定とエラーコードのチェック手順
水漏れを発見したら、以下の手順で確認してください。
※ 給湯器本体のカバーを開けたり、配管を触ったりしないでください。
STEP1:水漏れの場所を特定する
以下のどこから水が漏れているか、目視で確認してください。
- 給湯器本体の下
- 配管の接続部
- 給水バルブ周辺
- 追い焚き配管の接続部
※ 本体には触れず、目で見るだけにしてください。
STEP2:水の量を確認する
- 数滴程度なのか
- 常に水たまりができているのか
- 噴き出しているのか
を確認してください。
水の量が多い場合は、バケツやタオルで応急的に受け止めてください。
STEP3:水の色・臭いを確認する
- 透明な水なのか
- 茶色く濁っているのか
- 臭いがあるか
を確認してください。
STEP4:給湯器を使っていないときも漏れているか確認する
- 蛇口を閉めて、給湯器を使っていない状態でも水が漏れているか確認
- 使っていないときも漏れている場合は、常時水漏れが発生している
STEP5:リモコンにエラーコードが出ていないか確認
水漏れによって、内部のセンサーが異常を検知してエラーコードが出ることがあります。
エラーコードが表示されている場合は、メモを取ってください。
放置は厳禁!すぐに業者へ連絡すべき「危険な水漏れ」の例
以下のいずれかに当てはまる場合は、自己判断で対処せず、すぐに業者に連絡してください。
① 水の量が多く、常に水たまりができている
少量の水漏れでも、放置すると:
- 水道代が跳ね上がる(1ヶ月で数千円〜数万円になることも)
- 床が水浸しになる
- 漏電のリスクがある
ため、早急に対応が必要です。
② 給湯器本体の内部から漏れている
配管の接続部ではなく、給湯器本体の内部から漏れている場合は、
- 熱交換器の破損
- 内部配管の腐食
などが疑われます。
この場合、修理ではなく交換が必要になることが多いです。
③ リモコン周辺が濡れている
リモコン周辺に水がかかると、
- 漏電のリスクがある
- 感電の危険がある
ため、すぐに給湯器の使用を中止してください。
④ 茶色い水が漏れている
茶色く濁った水が漏れている場合は、配管や熱交換器が腐食している可能性が高いです。
放置すると、
- 水漏れが悪化する
- 給湯器本体が故障する
ため、早急に対応が必要です。
⑤ 使用年数が10年以上
給湯器の寿命は一般的に10〜15年です。
10年以上使っている給湯器から水漏れが発生している場合、
- 内部の複数箇所が劣化している
- 修理してもすぐ別の箇所が壊れる
可能性が高いため、交換を視野に入れることをおすすめします。
10年以上の水漏れは、修理しても別箇所が続くことが多いので、
「修理できる条件」と「交換判断」を先に整理したほうが安全です。
給湯器が10年以上使われている場合は修理できるのか
⑥ 冬場で、凍結による配管破裂の可能性がある
冬場に水漏れが発生した場合、凍結によって配管が破裂している可能性があります。
業者が来るまでに!水漏れを止める緊急措置と騒音バルブの対処方
業者に連絡してから、実際に来てもらうまでの間、以下の応急処置を行ってください。
① 給湯器の使用を中止する
水漏れが発生している状態で給湯器を使い続けると、
- 水漏れが悪化する
- 漏電のリスクが高まる
- 故障が進行する
ため、すぐに使用を中止してください。
② 給水バルブを閉める
給湯器本体の下にある「給水バルブ」を閉めることで、水の供給を止めることができます。
給水バルブの場所:
- 給湯器本体の下部
- 配管の接続部付近
- ハンドルを時計回りに回すと閉まる
注意点:
給水バルブを閉めると、家全体のお湯が使えなくなります。
ただし、水漏れを止めるためには必要な措置です。
③ 水をバケツやタオルで受け止める
水漏れが止まらない場合は、バケツやタオルで応急的に水を受け止めてください。
床が水浸しになると、
- 床材が傷む
- 階下に水が漏れる(マンションの場合)
といったリスクがあります。
④ 漏電ブレーカーを切る(漏電のリスクがある場合)
リモコン周辺が濡れている、または水が電気系統にかかっている可能性がある場合は、
- 分電盤の「漏電ブレーカー」を切る
- 給湯器専用のブレーカーを切る
ことで、漏電のリスクを減らすことができます。
給湯器の水漏れ修理費用はいくら?交換との利益分岐点を比較
水漏れの修理費用は、原因や場所によって大きく変わります。
| 原因 | 修理費用の目安 |
|---|---|
| 配管の接続部のゆるみ・パッキン交換 | 5,000円〜1万円 |
| 配管の部分交換 | 1万〜3万円 |
| 配管の全体交換 | 3万〜10万円 |
| 給湯器本体の内部配管・熱交換器の破損 | 5万〜15万円(交換が必要なケースが多い) |
修理か交換か?
使用年数が10年以上の場合、水漏れの修理費用が5万円以上かかるなら、交換を検討したほうがよいケースが多いです。
交換費用の目安:
- ガス給湯器(24号・追い焚き付き):15万〜25万円
- エコジョーズ(24号・追い焚き付き):20万〜30万円
建築の現場では、「10年使っている給湯器の水漏れを5万円で修理 → 半年後にまた別の箇所が壊れて、結局交換」というケースをよく見ます。
マンションの場合の注意点
マンションで給湯器から水漏れが発生した場合、以下の点に注意してください。
① 管理会社に連絡する
マンションの給湯器は、
- 共用部分の設備として扱われることがある
- 修理・交換の許可が必要なことがある
ため、まず管理会社に連絡してください。
② 階下への水漏れに注意
水漏れが多い場合、階下に水が漏れる可能性があります。
階下に水が漏れると、
- 階下の住人に迷惑をかける
- 損害賠償を請求されることがある
ため、早急に応急処置を行ってください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 少量の水漏れでも、放置するとどうなりますか?
A. 少量の水漏れでも、放置すると:
- 水道代が跳ね上がる(1ヶ月で数千円〜数万円)
- 水漏れが悪化する(徐々に漏れる量が増える)
- 漏電のリスクが高まる
- 床材が傷む
といったリスクがあります。
「少量だから大丈夫」と思わず、早めに原因を特定して対処してください。
Q2. 自分で配管の接続部を締め直してもいいですか?
A. おすすめしません。
配管の接続部を素人が触ると、
- 締めすぎて配管が破損する
- 締め方が不十分で、さらに水漏れが悪化する
- ガス配管に触れてしまい、ガス漏れのリスクがある
といった可能性があります。
給湯器や配管に触るのは、資格を持った業者に任せてください。
Q3. 夜間に水漏れを発見しました。すぐに業者を呼ぶべきですか?
A. 水の量と状況によります。
- 水が噴き出している、リモコン周辺が濡れている:すぐに給水バルブを閉めて、夜間対応の業者に連絡
- 少量の水漏れ:応急処置(給水バルブを閉める、バケツで受け止める)を行い、翌朝に業者に連絡
夜間対応は時間外料金がかかることが多いため、
緊急性が低い場合は翌朝まで待つのも選択肢です。
Q4. 賃貸住宅の場合、修理費用は誰が負担しますか?
A. 基本的には、大家さん(物件所有者)が負担します。
ただし、
- 借主の過失(無理に配管を触った、など)が原因の場合は、借主負担になることもある
ため、まずは大家さんまたは管理会社に連絡してください。
最短即日解決?当面の見積り?あなたに合った業者の選択
状況によって、取るべき行動は変わります。以下のどちらに近いか考えてみてください。
【パターン1】今すぐ修理・交換が必要な人
- 水の量が多く、常に水たまりができている
- リモコン周辺が濡れている
- 茶色い水が漏れている
- 水が噴き出している
→ 即日対応できる業者に相談してみる
即日対応を専門にしている業者であれば、
- 電話やLINEでの相談が無料
- 最短で当日中に訪問・見積もり
- 応急処置から本格的な修理・交換まで対応
といった対応が可能です。
【パターン2】少し余裕があり、比較してから決めたい人
- 水漏れの量は少ない
- 数日以内には対処したいが、少し時間の余裕はある
- 修理か交換か、複数の業者で見積もりを比較したい
→ 複数の業者から見積もりを取って比較する
2〜3社から見積もりを取ることで、
- 金額の相場が分かる
- 説明の丁寧さや信頼性を比較できる
- 納得して決められる
といったメリットがあります。
まとめ|水漏れは放置せず、原因を特定する
給湯器からの水漏れは、「少量だから大丈夫」ではなく、
「原因によって危険度が大きく変わる」ため、放置せず原因を特定することが重要です。
大切なのは、「水の量・場所・色」を確認して、危険度を判断すること。
- やるべきこと:
水漏れの場所・量・色を確認、給水バルブを閉める、業者に連絡 - やってはいけないこと:
配管を自分で触る、水漏れを放置する - すぐに業者に連絡すべきライン:
水の量が多い、本体内部から漏れている、リモコン周辺が濡れている、茶色い水が漏れている
建築会社を経営する立場から言えば、「水漏れは早期発見・早期対処が基本」です。
少量の水漏れでも、放置すると水道代が跳ね上がったり、漏電のリスクが高まったりします。
まずは原因を確認して、必要なら業者に相談してください。
それが、後悔しない対処法です。


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