「修理費用がどれくらいかかるか分からなくて不安」
給湯器が故障したとき、
業者に連絡する前に気になるのが「修理費用はいくらかかるのか」ということだと思います。
「見積もりを取ったら、予想以上に高かった」
「この金額は妥当なのか判断できない」
「修理するより交換したほうがいいのか」
こういった不安を抱えている方は多いはずです。
建築会社を経営し、現場で数多くの給湯器修理に立ち会ってきた立場から言えば、
修理費用は故障箇所・部品・作業内容によって大きく変わるため、「一律いくら」とは言えません。
ただし、「だいたいこれくらいの範囲」という目安を知っておくことで、
見積もりを見たときに「高すぎるのか、妥当なのか」を判断しやすくなります。
このページでは、
- 「給湯器の修理費用の相場」
- 「費用の内訳」
- 「高くなるケース・安くなるケース」
そして「修理か交換か」の判断基準を整理してお伝えします。
【結論】修理費用は「部品代+作業費」で決まる
給湯器の修理費用は、大きく分けて以下の要素で構成されています。
- 出張費(業者が訪問するための費用)
- 診断費(故障箇所を特定するための費用)
- 部品代(交換する部品の代金)
- 作業費(部品を交換する作業の費用)
- その他(駐車場代、時間外料金など)
修理費用の目安は、1万〜5万円程度が一般的ですが、
故障箇所によっては10万円以上かかることもあります。
このページでは、故障箇所別の費用相場を整理していきますので、
今の状況と照らし合わせて確認してみてください。
【一覧表】給湯器の修理費用相場|からセンサー基板交換まで
ここでは、よくある故障箇所ごとに、修理費用の目安を整理します。
※ あくまで目安です。業者・地域・機種によって変動します。
① 温度センサーの交換
症状:
- お湯の温度が不安定
- 設定温度にならない
- エラーコード「140」「632」などが出る
修理費用の目安:
- 部品代:5,000円〜1万円
- 作業費:5,000円〜1万円
- 合計:1万〜2万円程度
補足:
温度センサーは比較的交換しやすい部品で、作業時間も30分〜1時間程度です。
使用年数が5年未満であれば、修理で対応するのが妥当でしょう。
② 電磁弁の交換
症状:
- お湯が出ない、または出たり止まったりする
- エラーコード「111」「112」などが出る
修理費用の目安:
- 部品代:1万〜2万円
- 作業費:5,000円〜1万円
- 合計:1.5万〜3万円程度
補足:
電磁弁は、ガスや水の流れを制御する部品です。
劣化すると、お湯が出なくなったり、点火不良が起きたりします。
③ 基板の交換
症状:
- リモコンが点灯しない
- ボタンを押しても反応しない
- 様々なエラーコードが出る
修理費用の目安:
- 部品代:2万〜4万円
- 作業費:5,000円〜1万円
- 合計:3万〜5万円程度
補足:
基板は給湯器の「頭脳」にあたる部品で、すべての動作を制御しています。
基板が故障すると、様々な症状が出ることがあります。
基板交換は比較的高額になるため、使用年数が10年以上の場合は、
交換を検討したほうがよいケースが多いです。
④ 点火プラグの交換
症状:
- 点火しない、または点火に時間がかかる
- エラーコード「111」などが出る
修理費用の目安:
- 部品代:5,000円〜1万円
- 作業費:5,000円〜1万円
- 合計:1万〜2万円程度
補足:
点火プラグは、ガスに着火するための部品です。
劣化すると、点火しにくくなったり、点火不良が起きたりします。
⑤ 燃焼ファンの交換
症状:
- 異音がする(「ゴーッ」「ブーン」など)
- エラーコード「710」「71」などが出る
修理費用の目安:
- 部品代:1.5万〜3万円
- 作業費:1万〜1.5万円
- 合計:2.5万〜4.5万円程度
補足:
燃焼ファンは、給湯器内の空気を循環させる部品です。
故障すると、異音が出たり、燃焼不良が起きたりします。
⑥ 熱交換器の交換・洗浄
症状:
- お湯がぬるい
- お湯の量が少ない
- エラーコード「632」などが出る
修理費用の目安:
- 洗浄の場合:1万〜2万円程度
- 交換の場合:5万〜15万円程度
補足:
熱交換器は、ガスの熱を水に伝える部品です。
内部にスケール(水垢)が溜まると、効率が落ちてお湯がぬるくなります。
洗浄で改善することもありますが、劣化が進んでいる場合は交換が必要です。
熱交換器の交換は高額になるため、使用年数が10年以上であれば、
給湯器ごと交換したほうがよいケースが多いです。
⑦ リモコンの交換
症状:
- リモコンの画面が映らない
- ボタンを押しても反応しない
- リモコンだけが故障している(給湯器本体は正常)
修理費用の目安:
- 部品代:1万〜2万円
- 作業費:5,000円〜1万円
- 合計:1.5万〜3万円程度
補足:
リモコンだけの故障であれば、リモコンだけを交換すれば済みます。
給湯器本体は正常なので、比較的安く済むことが多いです。
⑧ 配管の修理・交換
症状:
- 配管から水漏れしている
- 配管が破損している(凍結など)
修理費用の目安:
- 部分修理:1万〜3万円程度
- 配管全体の交換:3万〜10万円程度
補足:
配管の修理費用は、破損の範囲や設置場所によって大きく変わります。
凍結による配管破裂の場合、複数箇所が破損していることもあり、
費用が高額になることがあります。
なぜその金額? 出張費・部品代・作業費など「修理費用の内訳」
見積もりを見たとき、「なぜこの金額なのか」を理解するために、
費用の内訳を知っておくと役立ちます。
① 出張費
相場:無料〜5,000円程度
業者が訪問するための費用です。
- 無料の業者:見積もり後に契約すれば出張費無料、としている業者もある
- 有料の業者:訪問するだけで出張費が発生する
確認ポイント:
電話で問い合わせる際に、「出張費はかかりますか?」「見積もりだけなら無料ですか?」
と確認しておきましょう。
② 診断費
相場:無料〜5,000円程度
故障箇所を特定するための費用です。
多くの業者は、診断費を出張費に含めていますが、別途請求する業者もあります。
③ 部品代
相場:5,000円〜4万円程度
交換する部品の代金です。
部品代は、
- 部品の種類(センサー、基板、ファンなど)
- メーカー(純正品か互換品か)
によって変わります。
純正品と互換品の違い:
- 純正品:メーカーが製造・供給している正規の部品。品質・保証が確実。
- 互換品:サードパーティが製造している代替部品。純正品より安いが、品質にばらつきがあることも。
基本的には、純正品を使う業者を選ぶことをおすすめします。
④ 作業費
相場:5,000円〜1.5万円程度
部品を交換する作業の費用です。
作業費は、
- 作業の難易度(簡単か、複雑か)
- 作業時間(30分か、2時間か)
によって変わります。
⑤ その他(駐車場代、時間外料金など)
以下の追加費用が発生することもあります。
- 駐車場代:業者の車を停める場所がなく、コインパーキングを使った場合
- 夜間・休日料金:夜間(18時以降)や休日に対応した場合(5,000円〜1万円程度)
- 高所作業費:高所に設置されている給湯器の場合(5,000円〜1万円程度)
【要注意】給湯器の修理費用が「想定より高くなる」4つのケース
同じ故障内容でも、条件によって修理費用が変わることがあります。
修理費用が高くなるケース
① 使用年数が古く、部品が手に入りにくい
給湯器が10年以上前の機種だと、部品の供給が終了していることがあります。
後継機種の部品で代替できることもありますが、通常より高額になることがあります。
② 複数箇所を同時に修理する必要がある
複数の部品が同時に故障している場合、部品代・作業費が重なって高額になります。
たとえば、
- 温度センサー+電磁弁の交換:3万〜5万円
- 基板+燃焼ファンの交換:5万〜7万円
といった具合です。
③ 設置場所が特殊で、作業が難しい
- 高所に設置されている
- 狭いスペースに設置されている
- 配管が複雑
といった場合、作業時間が長くなり、作業費が高くなることがあります。
④ 夜間・休日に対応を依頼する
夜間(18時以降)や休日に対応を依頼すると、時間外料金が発生することがあります。
時間外料金の目安:5,000円〜1万円程度
修理費用が安くなるケース
① メーカー保証が残っている
給湯器のメーカー保証(通常1〜2年)が残っている場合、
無償または低価格で修理できることがあります。
保証書を確認して、保証期間内であれば、まずメーカーに連絡してください。
② 延長保証に加入している
給湯器購入時に延長保証に加入している場合、
保証期間内であれば無償または低価格で修理できます。
③ 故障箇所が単純で、作業が簡単
温度センサーや点火プラグなど、交換が比較的簡単な部品であれば、作業費が安く済みます。
④ 複数の業者から見積もりを取る
2〜3社から見積もりを取ることで、
- 金額の相場が分かる
- 極端に高い業者、極端に安い業者を避けられる
といったメリットがあります。
ぼったくりを防ぐ!見積もりで確認すべき「4つのチェック項目」
業者から見積もりをもらったとき、「この金額は妥当なのか」を判断するために、
以下のポイントを確認してください。
① 見積もりの内訳が明示されているか
「修理費一式:5万円」とだけ書かれている見積もりは要注意です。
以下の項目が明示されているか確認してください。
- 出張費
- 診断費
- 部品代(部品名も明記されているか)
- 作業費
- その他(駐車場代、時間外料金など)
内訳が明示されていない場合、「なぜこの金額なのか」を質問してください。
② 部品が純正品か互換品か
見積もりに記載されている部品が、
- メーカーの純正品なのか
- サードパーティの互換品なのか
を確認してください。
純正品のほうが信頼性は高いですが、互換品より高額になります。
③ 保証内容が明示されているか
修理後の保証について、
- 保証期間は何ヶ月か(通常3ヶ月〜1年)
- 保証範囲はどこまでか(修理した部品のみか、給湯器全体か)
を確認してください。
保証がない業者は避けたほうが無難です。
④ 追加費用が発生する可能性はあるか
「この見積もり以外に、追加費用が発生する可能性はありますか?」と確認してください。
良心的な業者であれば、
- 「この金額で確定です」
- 「作業中に他の故障が見つかった場合は、事前に連絡します」
と明確に答えてくれます。
プロが教える「修理か交換か」の損益分岐点|5万円が判断の目安?
修理費用が出たとき、「修理するか、交換するか」の判断基準を整理します。
修理費用と使用年数の関係
| 修理費用 | 使用年数5年未満 | 使用年数5〜10年 | 使用年数10年以上 |
|---|---|---|---|
| 1万〜3万円 | 修理を推奨 | 修理を検討 | 修理でもよいが、別の箇所が壊れるリスクを覚悟 |
| 3万〜5万円 | 修理を検討 | 修理と交換の両方を見積もり | 交換を優先 |
| 5万円以上 | 修理を検討するが、保証内容を確認 | 交換を優先 | 交換を強く推奨 |
修理費用が高額になる場合は、交換費用と比較して判断したほうが、
結果的に後悔が少ないケースもあります。
給湯器交換の費用相場|工事費込みでいくら?
部品1つ変えて直したと思っても、古い給湯器は他の部品も限界を迎えています。
3万円の修理を3回と、新品の交換費用を超えてしまいます。
まずは今の状況でいくらかかるか、正確な数字を知ることが始まりです。
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判断の考え方
使用年数が5年未満の場合:
- まだ十分に使える可能性が高い
- 修理費用が5万円以内であれば、修理を優先
使用年数が5〜10年の場合:
- 修理費用が3万円以内なら修理を検討
- 修理費用が5万円以上なら、交換も視野に入れる
使用年数が10年以上の場合:
- 修理してもすぐに別の箇所が壊れる可能性が高い
- 修理費用が3万円以上なら、交換を優先
建築の現場では、
「10年使っている給湯器を5万円で修理 → 1年後にまた別の箇所が故障 → 結局交換で20万円
→ トータルで25万円」というケースをよく見ます。
最初から交換していれば、20万円で10年以上安心して使えたはずです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 見積もりを取るだけで費用はかかりますか?
A. 業者によって異なります。
- 無料の業者:見積もり後に契約すれば無料、としている業者もある
- 有料の業者:見積もりだけでも出張費が発生する
電話で問い合わせる際に、必ず確認してください。
Q2. 見積もりを見てから断っても大丈夫ですか?
A. はい、問題ありません。
見積もりを見て、「高すぎる」「納得できない」と感じたら、断って構いません。
良心的な業者であれば、無理に契約を迫ることはありません。
Q3. 修理費用が想定より高かった場合、値引き交渉はできますか?
A. 交渉してみる価値はあります。
ただし、
- 部品代はメーカーが決めているため、大幅な値引きは難しい
- 作業費は多少の交渉余地があることもある
というのが現実です。
極端な値引きを要求すると、
- 工事の質が下がる
- 保証が付かない
といったリスクもあるため、注意が必要です。
Q4. 修理費用を安くするために、自分で部品を買って業者に取り付けてもらうことはできますか?
A. 多くの業者は断ります。
理由は、
- 部品の品質を保証できない
- 取り付け後のトラブルの責任が曖昧になる
- 保証が付けられない
といったリスクがあるためです。
業者が用意する部品を使うほうが、保証面でも安心です。
Q5. 修理費用が高額なので、分割払いはできますか?
A. 業者によっては対応しています。
ただし、
- 金利が発生する
- 総額が高くなる
といった点に注意してください。
まとめ|修理費用の相場を知って、納得して判断する
給湯器の修理費用は、故障箇所・部品・作業内容によって1万〜10万円以上と幅があります。
故障箇所別の費用目安:
- 温度センサー交換:1万〜2万円
- 電磁弁交換:1.5万〜3万円
- 基板交換:3万〜5万円
- 燃焼ファン交換:2.5万〜4.5万円
- 熱交換器交換:5万〜15万円
見積もりを見るときのチェックポイント:
- 内訳が明示されているか
- 部品が純正品か
- 保証内容が明示されているか
- 追加費用の有無
修理か交換かの判断基準:
- 修理費用3万円以内+使用年数5年未満 → 修理を優先
- 修理費用5万円以上+使用年数10年以上 → 交換を優先
修理か交換か判断に迷う場合は、まず見積もりを取って相場を知ることも一つの方法です。
→ 給湯器交換は何社に見積もりを取るべき?
建築会社を経営する立場から言えば、
「修理費用の相場を知らずに契約して後悔する」ケースをよく見ます。
まずは複数の業者から見積もりを取り、内容を比較してから判断することをおすすめします。
焦って1社だけで決めるのではなく、納得して選ぶことが、後悔しない対処法です。


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