賃貸の水漏れトラブル|費用負担・連絡先・やってはいけないことを解説

水漏れ・つまり
  1. 賃貸で水漏れが発生!まず何をすべき?
  2. 賃貸で水漏れが起きたら|最初にやるべき3つのこと
    1. ① 応急処置をする
    2. ② 写真・動画を撮影する
    3. ③ 管理会社・大家さんに連絡する
    4. 【最重要】自分で勝手に業者を呼ばない
  3. 賃貸の水漏れ|修理費用は誰が負担する?
    1. 費用負担の基本ルール
  4. 大家さん(貸主)が負担するケース
    1. 大家さん負担になる例
    2. 【法律の根拠】民法606条「修繕義務」
  5. 入居者(借主)が負担するケース
    1. 入居者負担になる例
    2. 【注意】「善管注意義務」とは
  6. 判断が難しいケース|どちらが負担する?
    1. グレーゾーンになりやすいケース
    2. 【業者の本音】「経年劣化」か「入居者の過失」かは現場で分かる
  7. 階下に水漏れ被害を与えてしまった場合
    1. 階下への被害の費用負担
    2. 【重要】個人賠償責任保険で補償される
  8. 上階からの水漏れ被害を受けた場合
    1. 被害を受けたときの対応
    2. 【注意】直接上階に乗り込まない
    3. 自分の家財の損害は自分の保険で
  9. 賃貸の水漏れでやってはいけないこと
    1. NG行動一覧
    2. 【現場での教訓】「自分で直した方が早い」は危険
  10. 管理会社が対応してくれない場合
    1. 対応してもらえないときの対処法
    2. 緊急時は自分で業者を呼んでもOK
  11. 賃貸の水漏れ|修理費用の目安
  12. 賃貸の水漏れトラブルを防ぐために
    1. 入居者としてやっておくべきこと
  13. 水漏れ修理の相談先
    1. 街角水道相談所
  14. まとめ:賃貸の水漏れは「まず管理会社に連絡」が鉄則
    1. 【賃貸の水漏れで覚えておいてほしいこと】

賃貸で水漏れが発生!まず何をすべき?

「賃貸アパートで水漏れが起きた…」
「修理費用は自分が払うの?大家さん?」

賃貸での水漏れは、「誰が修理費用を負担するのか」で悩む方が多いです。
自分で業者を呼んでいいのか、管理会社に連絡すべきか、判断に迷いますよね。

私は東海エリアで建築会社を20年以上経営しており、
賃貸物件の水漏れ対応も数多く手がけてきました。
現場で感じるのは、「最初の対応を間違えると、トラブルが大きくなる」ということ。

この記事では、賃貸で水漏れが起きたときの正しい対応、
費用負担のルール、やってはいけないことを解説します。
トラブルを最小限に抑えるために、ぜひ参考にしてください。


賃貸で水漏れが起きたら|最初にやるべき3つのこと

水漏れに気づいたら、まず以下の3つを行ってください。

① 応急処置をする

やること理由
止水栓を閉める水漏れを止める
漏れた水を拭き取る被害の拡大を防ぐ
電化製品を水から遠ざける感電・故障を防ぐ
階下への漏水がないか確認被害拡大の確認

→ 止水栓の場所が分からない方はこちらの記事をご覧ください。

② 写真・動画を撮影する

被害状況を記録してください。後から「誰の責任か」を判断するときに重要な証拠になります。

  • 水漏れ箇所の全体写真と近接写真
  • 被害を受けた床・壁・家具など
  • 水漏れの原因と思われる箇所

③ 管理会社・大家さんに連絡する

応急処置ができたら、すぐに管理会社または大家さんに連絡してください。

連絡先の優先順位:

  1. 管理会社(契約書に記載)
  2. 大家さん(管理会社がない場合)
  3. 緊急連絡先(夜間・休日の場合)

【最重要】自分で勝手に業者を呼ばない

賃貸で水漏れが起きたとき、自分で勝手に業者を呼んで修理してはいけません

理由は2つあります。

  • 費用負担の判断ができなくなる(誰が払うか決まる前に修理が終わってしまう)
  • 管理会社・大家さんの承諾なく修理すると、費用を請求できないことがある

緊急で水が止まらない場合を除き、まず管理会社に連絡してください。


賃貸の水漏れ|修理費用は誰が負担する?

賃貸の水漏れ修理費用は、「原因」によって負担者が変わります

費用負担の基本ルール

原因費用負担
設備の経年劣化(配管、蛇口など)大家さん(貸主)
入居者の過失(使い方のミス、放置など)入居者(借主)
上階からの漏水(上階住人の過失)上階の住人
建物の構造上の問題大家さん(貸主)

大家さん(貸主)が負担するケース

以下のようなケースでは、大家さん(貸主)が修理費用を負担します。

大家さん負担になる例

ケース理由
築年数が古く、配管が劣化して水漏れ経年劣化は貸主の責任
蛇口のパッキンが寿命で水漏れ設備の老朽化は貸主の責任
トイレのタンク内部品が壊れて水漏れ設備の故障は貸主の責任
給湯器の故障で水漏れ設備の故障は貸主の責任
建物の構造(壁内配管など)からの水漏れ建物の問題は貸主の責任

【法律の根拠】民法606条「修繕義務」

民法606条では、
「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う」と定められています。

つまり、入居者が普通に使っていて壊れた設備は、大家さんが直す義務があるということです。


入居者(借主)が負担するケース

以下のようなケースでは、入居者(借主)が修理費用を負担することになります。

入居者負担になる例

ケース理由
トイレに異物を流してつまらせた入居者の過失
排水口の掃除を怠りつまった入居者の管理不足
蛇口を乱暴に使って壊した入居者の過失
水漏れに気づいていたのに放置して被害拡大入居者の放置
入居者が持ち込んだ洗濯機のホースが外れた入居者の所有物が原因

【注意】「善管注意義務」とは

入居者には「善管注意義務(善良な管理者としての注意義務)」があります。

簡単に言うと、「借りているものは丁寧に使い、適切に管理する義務がある」ということ。
この義務を怠った結果の水漏れは、入居者の負担になります。


判断が難しいケース|どちらが負担する?

実際には、「どちらの責任か判断が難しい」ケースも多いです。

グレーゾーンになりやすいケース

ケース考え方
入居して間もないのに設備が壊れた経年劣化の可能性が高い→大家さん負担
長年住んでいて蛇口が壊れた使用状況による→要相談
排水つまりの原因が不明調査して判断→原因による
水漏れの原因箇所が壁の中建物の問題→大家さん負担

【業者の本音】「経年劣化」か「入居者の過失」かは現場で分かる

私たちが現場を見れば、「これは経年劣化」「これは使い方の問題」はだいたい分かります。

例えば、パッキンが硬化してボロボロになっていれば経年劣化。
蛇口のハンドルが無理な力で曲がっていれば使い方の問題。
業者の調査結果が、責任の判断材料になることが多いです。


階下に水漏れ被害を与えてしまった場合

マンションやアパートで階下に水漏れ被害を与えてしまった場合、どうなるのでしょうか。

階下への被害の費用負担

水漏れの原因階下への賠償責任
入居者の過失(洗濯機ホース外れなど)入居者が賠償
設備の経年劣化大家さんが賠償
建物の構造上の問題大家さんが賠償

【重要】個人賠償責任保険で補償される

入居者の過失で階下に被害を与えた場合、「個人賠償責任保険」で補償されることがあります。

この保険は以下に含まれていることが多いです。

  • 火災保険のオプション
  • 賃貸契約時に加入する家財保険
  • クレジットカード付帯の保険
  • 自動車保険の特約

加入しているか確認してください。階下への被害は数十万円〜数百万円になることもあります。

→ 火災保険の水漏れ補償についてはこちらの記事をご覧ください。


上階からの水漏れ被害を受けた場合

逆に、上階からの水漏れで被害を受けた場合はどうなるでしょうか。

被害を受けたときの対応

ステップやること
被害状況を写真・動画で記録
管理会社・大家さんに連絡
管理会社を通じて上階住人と連絡
原因の調査(業者による)
損害賠償の請求または保険申請

【注意】直接上階に乗り込まない

上階からの水漏れに気づいても、直接上階に乗り込んで抗議するのはやめてください

感情的になってトラブルが大きくなることがあります。必ず管理会社を通じて連絡してください。

自分の家財の損害は自分の保険で

上階からの水漏れで家具や家電が損傷した場合、
自分の火災保険(家財補償)で補償されることがあります。

上階住人への損害賠償請求は時間がかかることが多いので、
まずは自分の保険を確認してください。


賃貸の水漏れでやってはいけないこと

賃貸での水漏れ対応で、やってはいけないNG行動をまとめました。

NG行動一覧

NG行動リスク
管理会社に連絡せず自分で業者を呼ぶ費用を自己負担させられる可能性
写真を撮らずに修理してしまう責任の所在を証明できない
水漏れを放置する被害拡大、賠償責任が発生
階下・上階の住人と直接交渉するトラブルが悪化する
管理会社の指示を無視して修理する費用負担や契約違反のリスク

【現場での教訓】「自分で直した方が早い」は危険

「管理会社に連絡しても対応が遅いから、自分で業者を呼んだ」というケースを何度も見てきました。

気持ちは分かりますが、
後から「勝手に修理したので費用は払えません」と言われることがあります
緊急時以外は、必ず管理会社の指示を仰いでください。


管理会社が対応してくれない場合

「管理会社に連絡しても対応してくれない」という場合の対処法です。

対応してもらえないときの対処法

ステップやること
連絡した記録を残す(メール、録音など)
書面で修繕を要求する(内容証明郵便)
消費生活センターに相談
法的手段を検討(少額訴訟など)

緊急時は自分で業者を呼んでもOK

以下のような緊急時は、管理会社の承諾なく業者を呼んでも問題ないとされています。

  • 水が止まらず、被害がどんどん拡大している
  • 管理会社に連絡がつかない(夜間・休日など)
  • 生活に支障が出ている(水が使えないなど)

ただし、「緊急性があった」ことを証明できるように記録を残してください。


賃貸の水漏れ|修理費用の目安

参考として、水漏れ修理の費用目安を紹介します。

修理内容費用目安
パッキン交換5,000〜10,000円
蛇口交換15,000〜35,000円(本体代別)
トイレのつまり解消5,000〜25,000円
排水管のつまり解消10,000〜30,000円
配管の修理15,000〜50,000円
階下への被害修復数十万〜数百万円

→ 詳しい費用相場はこちらの記事をご覧ください。


賃貸の水漏れトラブルを防ぐために

トラブルを防ぐために、日頃から心がけておくことをまとめました。

入居者としてやっておくべきこと

やること効果
排水口を定期的に掃除するつまりを予防
トイレに異物を流さないつまりを予防
洗濯機のホースを定期的に確認水漏れを予防
水漏れに気づいたらすぐ連絡被害拡大を防止
個人賠償責任保険に加入万が一の賠償に備える
契約書の緊急連絡先を確認いざというときに連絡できる

水漏れ修理の相談先

管理会社の対応を待てない緊急時は、以下にご相談ください。

街角水道相談所

  • 特徴:24時間365日受付、現地調査・見積もり無料
  • 対応:最短即日、見積もり後のキャンセル可能
  • こんな人に:緊急で水漏れを止めたい方
  • リンク街角水道相談所

※賃貸の場合は、業者を呼ぶ前に管理会社への連絡を優先してください。


まとめ:賃貸の水漏れは「まず管理会社に連絡」が鉄則

【賃貸の水漏れで覚えておいてほしいこと】

  1. 最初にやること
    • 応急処置(止水栓を閉める)
    • 写真・動画を撮影
    • 管理会社・大家さんに連絡
  2. 費用負担のルール
    • 経年劣化・設備の故障→大家さん負担
    • 入居者の過失→入居者負担
  3. やってはいけないこと
    • 勝手に業者を呼ぶ
    • 写真を撮らずに修理する
    • 他の住人と直接交渉する
  4. 保険を確認しておく
    • 個人賠償責任保険は必須
    • 火災保険の家財補償も確認

20年以上賃貸物件の水漏れ対応をしてきて、
「最初に管理会社に連絡したかどうか」でその後のトラブルの大きさが変わると実感しています。

賃貸で水漏れが起きたら、まず応急処置、次に写真撮影、そして管理会社に連絡
この順番を守れば、費用負担のトラブルを最小限に抑えられます。


執筆・監修: sumai-trouble.com 運営者
東海エリアで建築会社を20年以上経営。賃貸物件の水漏れ対応実績多数。
最終更新日: 2026年1月

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