【結論】軽度の排水つまりは応急処置で直せることもある
「排水が流れない…」「水が逆流してきた…」
排水つまりは焦りますよね。
でも、軽度のつまりなら応急処置で直せることもあります。
| つまりの程度 | 対応 |
|---|---|
| 軽度(流れが悪い程度) | 自分で応急処置を試す |
| 中度(ほとんど流れない) | 応急処置を試し、ダメなら業者 |
| 重度(完全につまっている・逆流) | すぐに業者に連絡 |
私は東海エリアで建築会社を20年以上経営しており、水回りのトラブル対応も数多く手がけてきました。年間で50件以上の排水つまりの相談を受ける中で、「自分で直せたケース」と「業者を呼ぶべきだったケース」の両方を見てきています。
この記事では、現場で培った経験をもとに、自分でできる排水つまりの応急処置5選と、業者に頼むべきケースの判断基準を解説します。
💡 排水つまりで困ったら
応急処置で直らない場合は、無理せずプロに相談してください。
街角水道相談所
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排水つまりの応急処置①:ラバーカップ(スッポン)を使う
最も定番の応急処置がラバーカップです。
「スッポン」とも呼ばれ、100円ショップやホームセンターで購入できます。
ラバーカップの種類
| 種類 | 形状 | 使う場所 |
|---|---|---|
| 和式用 | お椀型(平ら) | 和式トイレ、排水口 |
| 洋式用 | 出っ張りがある | 洋式トイレ |
| キッチン・洗面用 | 小さめのお椀型 | キッチン、洗面台 |
トイレには洋式用を使ってください。
形が合わないと効果が出ません。
ラバーカップの正しい使い方
- 排水口にカップ部分を密着させる
- カップが水に浸かる程度に水を溜める
- ゆっくり押し込み、勢いよく引く
- これを10〜20回繰り返す
- 水が流れたら成功
ポイント:「押す」より「引く」が大事
引くときの吸引力でつまりを崩します。
【現場の経験から】ラバーカップの失敗パターン
実際に私たちが現場で見てきた中で、ラバーカップを使っても直らなかったケースの多くは、使い方に問題がありました。
- 水が少なすぎる:カップが水に浸かっていないと効果なし
- 押す力だけに頼っている:引く力で吸い出すのがコツ
- 密着できていない:隙間があると空気が逃げる
正しく使えば、トイレットペーパーのつまりの8割は解消できるというのが現場での実感です。
排水つまりの応急処置②:お湯を流す
油汚れや石鹸カスが原因の排水つまりに効果的な応急処置です。
やり方
- 排水口に溜まった水をできるだけ取り除く
- 50〜60℃のお湯をゆっくり流す
- 5分ほど放置する
- 水を流して確認する
効果がある場所
| 場所 | つまりの原因 | 効果 |
|---|---|---|
| キッチン | 油汚れ | ◎ |
| 浴室 | 石鹸カス・皮脂 | ○ |
| 洗面台 | 石鹸カス | ○ |
| トイレ | トイレットペーパー | △ |
【業者の本音】熱湯はNG、その理由
ネットでは「熱湯を流せばOK」という情報もありますが、これは絶対にやめてください。
私たちが修理に伺った現場で、熱湯を流したせいで排水管が変形・破損していたケースを何度も見ています。特に築20年以上の住宅では、塩ビ管が劣化していることが多く、熱湯で一気に破損するリスクがあります。
50〜60℃のお湯で十分効果はあります。
給湯器の温度設定を確認して、適切な温度のお湯を使ってください。
排水つまりの応急処置③:重曹+お酢(クエン酸)を使う
軽度の汚れやぬめりによる排水つまりに効果的な応急処置です。
化学反応で発生する泡が汚れを浮かせます。
用意するもの
- 重曹:1/2カップ(約100g)
- お酢またはクエン酸:1カップ(約200ml)
- お湯(50〜60℃)
やり方
- 排水口に重曹をふりかける
- その上からお酢を注ぐ
- シュワシュワと泡が出る
- 30分〜1時間放置する
- お湯で洗い流す
【正直に言うと】この方法の限界
重曹+お酢は、「予防」や「軽度のぬめり」には効果的ですが、本格的なつまりには正直あまり効きません。
業者の立場から言うと、これで直るレベルのつまりは「まだつまっていない」状態です。完全につまってから試しても、効果は期待できません。
おすすめの使い方は、週1回の予防掃除。
つまる前に定期的に使うことで、つまりを予防できます。
排水つまりの応急処置④:パイプクリーナーを使う
市販のパイプクリーナーを使った応急処置です。
髪の毛や油汚れを溶かす効果があります。
パイプクリーナーの種類
| 種類 | 特徴 | 効果 |
|---|---|---|
| 液体タイプ | 流し込むだけで簡単 | 軽度〜中度 |
| ジェルタイプ | とどまりやすい | 中度 |
| 粉末タイプ | 強力だが取り扱い注意 | 中度〜重度 |
【プロのおすすめ】効果的なパイプクリーナーの使い方
私たちが現場で見てきた中で、パイプクリーナーで効果が出なかったというケースの多くは、使い方に問題がありました。
- 量が少なすぎる:ケチらずたっぷり使う
- 放置時間が短い:最低30分、できれば1時間
- 水で流すのが早すぎる:しっかり浸透させてから流す
また、意外と知られていませんが、「寝る前に流して一晩放置」が最も効果的です。
ただし、製品によっては長時間放置NGのものもあるので、必ず説明書を確認してください。
注意点
- トイレには専用品を使う(一般のパイプクリーナーはNG)
- 他の洗剤と混ぜない(特に塩素系×酸性は有毒ガス発生)
- 使いすぎると配管を傷める
排水つまりの応急処置⑤:ワイヤーブラシを使う
物理的につまりを崩す応急処置です。
髪の毛や異物が原因の排水つまりに効果的です。
用意するもの
- ワイヤーブラシ(ホームセンターで500〜2,000円程度)
- ゴム手袋
- バケツ
やり方
- 排水口のカバーやトラップを外す
- ワイヤーをゆっくり排水管に入れる
- つまりに当たったら、回転させながら押し込む
- つまりが崩れたら引き抜く
- 水を流して確認
【現場での失敗事例】ワイヤーブラシで悪化させたケース
先日対応した現場では、お客様がワイヤーブラシを使ってつまりを奥に押し込んでしまったケースがありました。
もともとは排水口付近の髪の毛つまりで、5,000円程度で解消できるレベルでした。しかし、無理にワイヤーを押し込んだ結果、つまりが奥に移動。最終的に高圧洗浄が必要になり、2万円以上の費用がかかりました。
「入らないな」と思ったら、それ以上押し込まない。
これが鉄則です。
排水つまりの応急処置でやってはいけないこと
間違った応急処置をすると、状況が悪化することがあります。
やってはいけないNG行動
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| 熱湯を流す | 配管が変形・破損する |
| 異物を押し込む | つまりがさらに奥に移動する |
| 洗剤を混ぜる | 有毒ガスが発生する危険 |
| 何度も水を流す | 溢れて被害が拡大する |
| 無理に分解する | 元に戻せなくなる・水漏れの原因 |
【実際にあった怖い話】洗剤を混ぜてしまった事例
これは私たちの現場ではなく、同業者から聞いた話ですが…
あるお客様が、「効果を高めよう」と思って塩素系漂白剤と酸性洗剤を同時に流したそうです。結果、有毒な塩素ガスが発生し、救急搬送されました。
「混ぜるな危険」は本当に命に関わります。
1種類の洗剤を使ったら、必ず十分な水で流してから次の洗剤を使ってください。
排水つまりの応急処置で直らないとき|業者に頼むべきケース
応急処置で直らない場合は、無理せず業者に依頼してください。
すぐに業者を呼ぶべきケース
- 水が完全に流れない
- 水が逆流してくる
- 複数の排水口で同時につまっている
- 悪臭がひどい
- 応急処置を2〜3回試しても改善しない
- 固形物(おもちゃ、スマホなど)を落とした
【業者の判断基準】私たちがチェックするポイント
私たち業者が現場に行って最初にチェックするのは、「複数の場所で同時につまっているか」です。
| 状況 | つまりの場所 | 難易度 |
|---|---|---|
| 1箇所だけつまっている | その場所の排水口付近 | 低(自分で直せる可能性あり) |
| 複数箇所で同時につまり | 排水管の合流部分や屋外 | 高(業者に依頼すべき) |
複数の場所で同時につまっている場合は、排水管の奥や屋外の排水桝がつまっている可能性が高いです。これは素人では対処できないので、業者に依頼してください。
場所別・排水つまりの原因と応急処置
場所によって排水つまりの原因が異なります。
私たちが現場で見てきた「よくある原因」をもとに解説します。
トイレの排水つまり
| 原因 | おすすめの応急処置 |
|---|---|
| トイレットペーパーの流しすぎ | ラバーカップ、放置して溶けるのを待つ |
| 異物(おもちゃ、スマホなど) | 業者に依頼 |
| 尿石の蓄積 | 専用洗剤、業者に依頼 |
【現場でよく見るケース】
意外と多いのが「流せるお掃除シート」のつまり。「流せる」と書いてありますが、大量に流すとつまります。特に節水型トイレは水量が少ないので要注意です。
キッチンの排水つまり
| 原因 | おすすめの応急処置 |
|---|---|
| 油汚れの蓄積 | お湯、パイプクリーナー |
| 食材カス | ラバーカップ、ワイヤーブラシ |
| 洗剤カスの蓄積 | 重曹+お酢、お湯 |
【現場でよく見るケース】
キッチンのつまりで最も多いのは「油の蓄積」。冷えた油が配管内で固まり、そこに食材カスが付着してつまります。油を直接流さないことが一番の予防です。
浴室の排水つまり
| 原因 | おすすめの応急処置 |
|---|---|
| 髪の毛 | ワイヤーブラシ、パイプクリーナー |
| 石鹸カス・皮脂 | 重曹+お酢、お湯 |
| ヘアキャッチャーの汚れ | 取り外して掃除 |
【現場でよく見るケース】
浴室のつまりの9割は髪の毛が原因です。しかも、つまりの多くは排水口から10cm以内の浅い場所にあります。ヘアキャッチャーをこまめに掃除するだけで、ほとんどのつまりは防げます。
洗面台の排水つまり
| 原因 | おすすめの応急処置 |
|---|---|
| 髪の毛 | ワイヤーブラシ、パイプクリーナー |
| 石鹸カス | 重曹+お酢、お湯 |
| ヘアピンなどの異物 | トラップを外して取り出す |
【現場でよく見るケース】
洗面台で意外と多いのが「小さな固形物」のつまり。ヘアピン、ピアス、コンタクトケースのフタなど、落としたことに気づかないまま流れて、途中でつまるケースがあります。
排水つまりの修理費用の目安
応急処置で直らず業者に依頼した場合の費用目安です。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 軽度のつまり解消 | 5,000〜10,000円 |
| 高圧洗浄 | 15,000〜30,000円 |
| トーラー(ワイヤー)作業 | 10,000〜20,000円 |
| 排水管の交換 | 20,000〜50,000円 |
【業者の本音】こうすれば安く済む
業者の立場から正直に言うと、早めに呼んでくれた方が安く済みます。
「自分で直そう」と何日も格闘した結果、つまりが悪化して高額修理になるケースをたくさん見てきました。応急処置を2〜3回試してダメなら、早めにプロに相談する方が結果的に安いです。
必ず事前に見積もりを取ってから依頼してください。
見積もりなしで作業を始める業者は要注意です。
排水つまりを予防する方法
排水つまりは日頃の予防で防げることが多いです。
【プロが教える】本当に効果がある予防法
私たちが実際にお客様におすすめしている予防法です。
| 場所 | 予防法 |
|---|---|
| トイレ | 「流せる」シートも少量ずつ流す、節水型は特に注意 |
| キッチン | 油は新聞紙に吸わせて捨てる、排水口ネットを使う |
| 浴室 | ヘアキャッチャーは毎日掃除、週1でパイプクリーナー |
| 洗面台 | 髪の毛はゴミ箱へ、小物を排水口近くに置かない |
定期的なメンテナンス
- 週1回:排水口の掃除
- 月1回:パイプクリーナーで予防洗浄
- 半年〜1年:排水管の高圧洗浄(業者依頼)
特に築10年以上の住宅は、一度プロに高圧洗浄してもらうことをおすすめします。見えない配管内に汚れが蓄積していることが多いです。
排水つまりの修理を依頼できるサービス
応急処置で直らない場合は、プロに依頼してください。
街角水道相談所
- 特徴:24時間365日受付、現地調査無料
- 対応:最短即日、見積もり後のキャンセル可能
- こんな人に:すぐにプロに見てほしい方
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まとめ:排水つまりの応急処置は「無理せず」が大切
【排水つまりの応急処置で覚えておいてほしいこと】
- 自分でできる応急処置5選
- ラバーカップ(スッポン)
- お湯を流す(熱湯はNG)
- 重曹+お酢(予防向き)
- パイプクリーナー
- ワイヤーブラシ
- やってはいけないこと
- 熱湯を流す(配管破損のリスク)
- 洗剤を混ぜる(有毒ガスの危険)
- 無理に押し込む(つまりが悪化)
- 業者に頼むべきケース
- 完全につまっている・逆流
- 複数箇所で同時につまり
- 応急処置を2〜3回試してもダメ
- 予防が大切
- こまめな掃除が最強の予防
- 油や異物を流さない
- 築10年以上なら一度高圧洗浄を
20年以上この仕事をしてきて、一番伝えたいのは「無理せず、早めに相談してほしい」ということ。
自分で直そうと何日も格闘した結果、状況が悪化して高額修理になるケースを何度も見てきました。応急処置を2〜3回試してダメなら、早めにプロに相談する方が結果的に安く、確実です。
執筆・監修: sumai-trouble.com 運営者
東海エリアで建築会社を20年以上経営。水回りトラブルの対応実績多数。
最終更新日: 2026年1月


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