給湯器が壊れやすい使い方とは?寿命を縮めるNG習慣と設置環境をプロが解説

給湯器トラブル
  1. 「まだ7年しか使っていないのに壊れた」
  2. 【結論】給湯器の寿命は使い方で決まる?7〜8年で壊れる家庭の共通点
  3. 【現場の実情】「高温で使えば大丈夫」は本当か?よくある3つの誤解
    1. ① 使用頻度/負荷の蓄積
    2. ② 環境(屋外・寒冷・塩害など)
    3. ③ 現場でよく見る「勘違い」
  4. 実はNG!給湯器に負担をかける「3つの壊れやすい使い方」
    1. ① 高温設定の常用
    2. ② 短時間のON/OFFを繰り返す
    3. ③ 同時大量使用(家族が多い)
  5. 設置場所が寿命を決める?屋外・寒冷地・塩害など厳しい環境への対策
    1. ① 屋外設置で雨風にさらされる
    2. ② 直射日光が当たる
    3. ③ 寒冷地・凍結
    4. ④ 排気環境が悪い
    5. ⑤ 塩害地域(海の近く)
  6. 自分でできる寿命延命術|外観チェックと排気口のメンテナンス
    1. 自分でできる確認
      1. ① 外観の目視チェック
      2. ② リモコンの動作確認
      3. ③ お湯の温度確認
    2. やらなくていいこと
      1. ① 給湯器本体の分解・清掃
      2. ② 専門的な点検・メンテナンス
  7. 【プロの視点】どれだけ大切に使っても「経年劣化」だけは避けられない理由
    1. 前兆に気づいたら、早めに対処
    2. 修理費用の目安を知っておく
  8. よくある質問(Q&A)
    1. Q1. 給湯器を長持ちさせるために、普段から気をつけることはありますか?
    2. Q2. 寒冷地に住んでいます。給湯器を長持ちさせる方法はありますか?
    3. Q3. 給湯器を使わない期間があると、壊れやすくなりますか?
    4. Q4. 屋外設置の給湯器にカバーをつけても大丈夫ですか?
  9. まとめ|使い方・環境で差は出るが、例外もある

「まだ7年しか使っていないのに壊れた」

給湯器が故障したとき、
「メーカーは10年が目安と言っていたのに、なぜもっと早く壊れたのか」
と疑問に思う方は多いと思います。

建築会社を経営し、現場で数多くの給湯器トラブルに立ち会ってきた経験から言えば、
給湯器の寿命は使い方や設置環境によって大きく変わることがあります。

同じメーカー・同じ機種の給湯器でも、

  • 7〜8年で故障する家庭もあれば
  • 15年以上使えている家庭もあります

この差は、決して「運」だけではなく、
日常の使い方や設置環境が影響していることが少なくありません。

このページでは、「給湯器が壊れやすい使い方・環境」を整理し、
「なぜ想定より早く壊れたのか」を納得していただけるように解説します。


【結論】給湯器の寿命は使い方で決まる?7〜8年で壊れる家庭の共通点

給湯器の寿命は、使い方と設置環境の影響が大きいです。

具体的には、

  • 使用頻度が高い(大家族、1日に何度もお風呂を沸かすなど)
  • 負荷の高い使い方をしている(高温設定の常用、同時大量使用など)
  • 設置環境が厳しい(屋外で雨風にさらされる、寒冷地、塩害地域など)

といった条件が重なると、
メーカーが想定している標準使用期間(10年前後)よりも早く故障する可能性があります。

ただし、正しく使っていても故障する例外はあります。

  • 製造時の初期不良
  • 外部要因(落雷、災害など)
  • 個体差による当たり外れ

といったケースもあるため、
「使い方が悪かったから壊れた」と必ずしも言えるわけではありません。


【現場の実情】「高温で使えば大丈夫」は本当か?よくある3つの誤解

同じ給湯器でも、家庭によって寿命に差が出る理由を、現場の経験から整理します。


① 使用頻度/負荷の蓄積

給湯器は、お湯を使うたびに内部の部品が動きます。

  • 使用頻度が高い家庭(大家族、複数回の入浴など) → 部品の劣化が早い
  • 使用頻度が低い家庭(単身者、出張が多いなど) → 部品の劣化が遅い

たとえば、

  • 4人家族で毎日お風呂を沸かし、朝晩シャワーを使う家庭
  • 単身者で週に数回しかお風呂を使わない家庭

では、給湯器にかかる負荷が大きく異なります。


② 環境(屋外・寒冷・塩害など)

給湯器の設置環境も、寿命に大きく影響します。

  • 屋外設置:雨風にさらされ、錆びや腐食が進みやすい
  • 屋内設置:保護されているため、劣化が遅い
  • 寒冷地:凍結のリスクがあり、配管や部品にダメージを受けやすい
  • 塩害地域(海の近く):塩分による腐食が進みやすい

③ 現場でよく見る「勘違い」

現場でよく聞く勘違いに、以下のようなものがあります。

勘違い①「高温で使えば、給湯器が長持ちする」

→ 実際には逆です。
  高温設定を常用すると、熱交換器や内部部品に負担がかかり、劣化が早まることがあります。

勘違い②「給湯器は触らなければ壊れない」

→ 給湯器は使っていなくても、経年劣化は進みます。
  むしろ、長期間使わないと内部に水が溜まって腐食することもあります。

勘違い③「エラーコードが出ても、リセットすれば問題ない」

→ エラーコードが頻繁に出るのは、故障の前兆です。
  リセットで一時的に直っても、根本的な原因は解決していません。


実はNG!給湯器に負担をかける「3つの壊れやすい使い方」

ここでは、給湯器に負担をかける使い方を整理します。

※ これらの使い方をしたからといって、必ずすぐに壊れるわけではありません。

※ ただし、長期的には寿命を縮める可能性があります。


① 高温設定の常用

どういう使い方か:

  • 給湯温度を常に60℃以上に設定している
  • 「熱いお湯をすぐに出したい」と思って、高温設定にしている

なぜ負担がかかるか:

高温設定を常用すると、

  • 熱交換器に高負荷がかかる
  • 内部部品が高温にさらされ続ける

ため、劣化が早まることがあります。

対処法:

  • 必要なときだけ高温設定にする
  • 通常は40〜42℃程度に設定する

② 短時間のON/OFFを繰り返す

どういう使い方か:

  • お湯を少し使っては止め、また少し使っては止める
  • 給湯器が点火・消火を頻繁に繰り返す

なぜ負担がかかるか:

点火・消火のたびに、

  • 点火プラグが動作する
  • ガス電磁弁が開閉する
  • ファンモーターが動く

ため、部品の劣化が早まることがあります。

対処法:

  • できるだけまとめてお湯を使う
  • 「ちょこちょこ使い」を避ける

③ 同時大量使用(家族が多い)

どういう使い方か:

  • キッチンとお風呂で同時にお湯を使う
  • 複数の蛇口から同時にお湯を出す
  • 大家族で、給湯器の能力(号数)を超えた使い方をしている

なぜ負担がかかるか:

給湯器の能力を超えた使い方をすると、

  • 給湯器がフル稼働し続ける
  • 内部部品に高負荷がかかる

ため、劣化が早まることがあります。

対処法:

  • 号数を家族構成に合わせて選ぶ(3〜5人家族なら24号が目安)
  • 同時使用を避ける工夫をする

※ ただし、家族が多いこと自体は悪いことではありません。
  使用頻度が高い分、寿命が短くなる可能性があるという理解で十分です。

家族が多いのに小さい号数(16号など)をフル稼働させるのが一番の負担です。
次は24号を選んで、給湯器に余裕を持たせてください


設置場所が寿命を決める?屋外・寒冷地・塩害など厳しい環境への対策

給湯器の設置環境も、寿命に大きく影響します。


① 屋外設置で雨風にさらされる

どういう環境か:

  • 給湯器が屋外の壁面に設置されている
  • 雨風に直接さらされる

なぜ負担がかかるか:

  • 雨水によって錆びや腐食が進む
  • 風によって内部にほこりや砂が入る

対処法:

  • 給湯器カバーを設置する(ただし排気口を塞がないこと)
  • 定期的に外観を確認し、錆びや腐食がないかチェックする

② 直射日光が当たる

どういう環境か:

  • 給湯器が南向きの壁面に設置されている
  • 直射日光が長時間当たる

なぜ負担がかかるか:

  • 外装の劣化が早まる
  • 内部温度が上がり、部品に負担がかかることがある

対処法:

  • 日よけを設置する
  • 可能であれば、直射日光が当たらない場所に設置し直す(ただし費用がかかる)

③ 寒冷地・凍結

どういう環境か:

  • 冬場に気温が氷点下になる地域
  • 給湯器や配管が凍結するリスクがある

なぜ負担がかかるか:

  • 配管が凍結すると、破裂するリスクがある
  • 凍結予防運転が頻繁に作動し、給湯器に負担がかかる

対処法:

  • 凍結予防運転をONにする
  • 配管に保温カバーを巻く
  • 寒冷地仕様の給湯器を選ぶ

④ 排気環境が悪い

どういう環境か:

  • 給湯器の排気口の前に物が置いてある
  • 排気口が詰まっている(落ち葉、鳥の巣など)

なぜ負担がかかるか:

  • 排気がうまくいかないと、不完全燃焼を起こす
  • 内部に熱がこもり、部品に負担がかかる

対処法:

  • 排気口の前には物を置かない
  • 定期的に排気口を確認し、詰まりがないかチェックする

⑤ 塩害地域(海の近く)

どういう環境か:

  • 海の近く(海岸から数km以内)に住んでいる
  • 潮風にさらされる

なぜ負担がかかるか:

  • 塩分による腐食が進みやすい
  • 金属部品が錆びやすい

対処法:

  • 塩害仕様の給湯器を選ぶ
  • 定期的に外観を確認し、錆びや腐食がないかチェックする

厳しい環境にお住まいなら、通常品ではなく『塩害仕様』や『寒冷地仕様』を選ぶだけで、
次の10年の安心感が全く違います。
適切な機種選定ができる業者はこちらです。


自分でできる寿命延命術|外観チェックと排気口のメンテナンス

給湯器の寿命を延ばすために、自分でできる確認と、やらなくていいことを整理します。


自分でできる確認

① 外観の目視チェック

月に1回程度、以下を確認してください。

  • 錆びや腐食はないか
  • 水漏れはないか
  • 排気口が詰まっていないか

② リモコンの動作確認

  • リモコンが正常に動作するか
  • エラーコードが出ていないか

③ お湯の温度確認

  • 設定温度どおりにお湯が出るか
  • お湯の温度が不安定ではないか

やらなくていいこと

① 給湯器本体の分解・清掃

給湯器の内部には、

  • 電気
  • ガス(ガス給湯器の場合)

が複雑に絡んでいます。

資格のない人が触ると、

  • 感電
  • ガス漏れ
  • 水漏れ

のリスクがあるため、絶対に分解しないでください。

② 専門的な点検・メンテナンス

専門的な点検・メンテナンスは、業者に任せてください。

  • 内部配管の清掃
  • 部品の交換
  • 燃焼状態の確認

など、専門知識が必要な作業は、自分で行うべきではありません。


【プロの視点】どれだけ大切に使っても「経年劣化」だけは避けられない理由

使い方や環境を見直しても、給湯器の故障を完全に防ぐことはできません。

経年劣化は避けられない。

給湯器は、使っていなくても、時間とともに部品が劣化します。

  • ゴム製のパッキンが硬化する
  • 金属部品が腐食する
  • 基板の電子部品が劣化する

こういった経年劣化は、どんなに丁寧に使っていても避けられません。


前兆に気づいたら、早めに対処

使い方を見直しても、前兆が出始めたら、早めに対処することをおすすめします。

前兆のサインについては、以下のページで詳しく解説しています。

→ 給湯器は突然壊れる?前兆と寿命サイン


修理費用の目安を知っておく

前兆が出たとき、「修理するか、交換するか」の判断には、修理費用の相場を知っておくことが役立ちます。

修理費用の目安については、以下のページで詳しく解説しています。

→ 給湯器の修理費用はいくら?相場と高額になるケース


よくある質問(Q&A)

Q1. 給湯器を長持ちさせるために、普段から気をつけることはありますか?

A. 以下のことを意識すると、寿命を延ばせる可能性があります。

  • 必要以上に高温設定にしない
  • 短時間のON/OFFを避ける
  • 排気口の前に物を置かない
  • 月に1回程度、外観を目視チェックする

ただし、これらを守っても、経年劣化は避けられません。


Q2. 寒冷地に住んでいます。給湯器を長持ちさせる方法はありますか?

A. 以下の対策をおすすめします。

  • 凍結予防運転をONにする
  • 配管に保温カバーを巻く
  • 寒冷地仕様の給湯器を選ぶ

それでも、寒冷地では給湯器の寿命が短くなる傾向があります。
これは環境的な要因であり、避けられない部分もあります。


Q3. 給湯器を使わない期間があると、壊れやすくなりますか?

A. 長期間使わないと、以下のリスクがあります。

  • 配管内の水が腐る
  • 内部部品が固着する

1ヶ月以上使わない場合は、給水バルブを閉めるなどの対応を検討し、
不安があれば業者に確認してください。


Q4. 屋外設置の給湯器にカバーをつけても大丈夫ですか?

A. 排気口を塞がなければ、カバーをつけても大丈夫です。

ただし、

  • 排気口の前には物を置かない
  • 通気を確保する

ことが絶対条件です。

市販の給湯器カバーを使う場合は、説明書をよく読んで、正しく設置してください。


まとめ|使い方・環境で差は出るが、例外もある

給湯器の寿命は、使い方と設置環境の影響が大きいです。

壊れやすい使い方:

  • 高温設定の常用
  • 短時間のON/OFFを繰り返す
  • 同時大量使用

壊れやすい設置・環境:

  • 屋外で雨風にさらされる
  • 直射日光が当たる
  • 寒冷地・凍結
  • 排気環境が悪い
  • 塩害地域

ただし、例外もある。

正しく使っていても、

  • 製造時の初期不良
  • 外部要因(落雷、災害など)
  • 個体差による当たり外れ

といった理由で、早く壊れることもあります。

費用と年数で冷静に判断。

使い方や環境を見直しても、経年劣化は避けられません。

前兆が出たら、

  • 使用年数
  • 修理費用と交換費用の比較
  • 今後あと何年使いたいか

を整理して、冷静に判断してください。

このページが、「なぜ想定より早く壊れたのか」を理解し、
次の判断に進むための助けになれば幸いです。

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