水漏れ修理に火災保険は使える?補償されるケース・されないケースを解説

水漏れ・つまり
  1. 水漏れ修理、実は火災保険が使えるかもしれません
  2. 火災保険の「水濡れ補償」とは?
    1. 火災保険でカバーされる主な損害
    2. 【重要】水濡れ補償は「オプション」のことも
  3. 火災保険で補償される水漏れのケース
    1. 補償される可能性が高いケース
    2. 補償の対象になる「損害」とは
    3. 【現場でよくあるケース】床の張り替え費用が補償された例
  4. 火災保険で補償されない水漏れのケース
    1. 補償されないケース
    2. 【最重要】「原因箇所」と「損害箇所」は別
    3. 【業者の本音】「経年劣化」の判断は難しい
  5. 火災保険で補償される金額の目安
    1. 確認すべきポイント
    2. 免責金額に注意
    3. 水漏れ被害の補償金額の例
  6. 火災保険の申請の流れ
    1. 申請の基本ステップ
    2. 【重要】申請期限は「3年以内」
  7. 火災保険申請に必要な書類
    1. 必要書類一覧
    2. 【プロのコツ】写真は「撮りすぎ」くらいでちょうどいい
  8. 火災保険申請でよくある失敗
    1. 失敗①:写真を撮る前に修理してしまった
    2. 失敗②:保険会社に連絡する前に修理してしまった
    3. 失敗③:「どうせ補償されない」と思い込んで申請しなかった
    4. 失敗④:申請期限を過ぎてしまった
  9. マンション・賃貸での水漏れと火災保険
    1. 自分が被害者の場合(上階からの水漏れ)
    2. 自分が加害者の場合(階下に被害を与えた)
    3. 【重要】個人賠償責任保険の確認を
  10. 【要注意】火災保険の「申請代行業者」について
    1. 申請代行業者のトラブル事例
  11. 火災保険申請のチェックリスト
  12. 水漏れ修理の相談先
    1. 街角水道相談所
  13. まとめ:水漏れ被害は火災保険を確認してから修理を
    1. 【水漏れと火災保険で覚えておいてほしいこと】

水漏れ修理、実は火災保険が使えるかもしれません

「水漏れで床が傷んでしまった…」
「修理費用が高くて困っている…」

そんなとき、火災保険が使えることをご存知ですか?

「火災」保険なのに水漏れ?と思われるかもしれませんが、実は多くの火災保険には「水濡れ補償」が含まれています。

私は東海エリアで建築会社を20年以上経営しており、
水漏れ修理の現場で
「火災保険を使えば費用を抑えられますよ」とお伝えすることがよくあります。
しかし、「知らなかった」「使えると思わなかった」という方が非常に多いのが実情です。

この記事では、
水漏れ修理に火災保険が使えるケース・使えないケース、申請の流れを解説します。
「使えるはずの保険を使わなかった」とならないために、ぜひ確認してください。


火災保険の「水濡れ補償」とは?

まず、火災保険の基本を理解しておきましょう。

火災保険でカバーされる主な損害

補償の種類内容
火災火事による損害
落雷雷による損害
風災・雹災・雪災台風、雹、大雪による損害
水濡れ給排水設備の事故による水漏れ損害
水災洪水、床上浸水などによる損害
盗難盗難による損害
破損・汚損偶発的な事故による損害

この中の「水濡れ補償」が、水漏れ被害に適用される可能性のある補償です。

【重要】水濡れ補償は「オプション」のことも

火災保険の水濡れ補償は、すべてのプランに含まれているわけではありません

保険会社やプランによっては、水濡れ補償がオプション扱いになっていることがあります。
まずは自分の保険証券を確認してください。


火災保険で補償される水漏れのケース

以下のようなケースでは、火災保険の水濡れ補償が適用される可能性があります。

補償される可能性が高いケース

ケース具体例
給排水設備の事故給水管や排水管の破損による水漏れ
上階からの漏水マンションで上階からの水漏れで被害を受けた
凍結による破損冬場に配管が凍結して破裂した
設備の突発的な故障給湯器、洗濯機の給水ホースの突然の破損

補償の対象になる「損害」とは

火災保険で補償されるのは、水漏れによって「損害を受けたもの」です。

補償対象具体例
建物床、壁、天井の損傷、クロスの剥がれ
家財家具、家電、衣類、カーペットの損傷

※「建物」と「家財」は別々の補償です。両方に加入していないと、片方しか補償されません。

【現場でよくあるケース】床の張り替え費用が補償された例

私たちが対応した現場で多いのは、
「洗濯機の給水ホースが外れて床が水浸しになった」というケース。

フローリングが膨張して張り替えが必要になりましたが、
火災保険の水濡れ補償で床の修復費用約30万円が補償されました。


火災保険で補償されない水漏れのケース

以下のようなケースでは、火災保険の補償対象外となることが多いです。

補償されないケース

ケース理由
経年劣化による水漏れ古くなって自然に壊れたものは対象外
故意・重過失による水漏れわざと壊した、明らかな不注意は対象外
水漏れ箇所の修理費用損害を受けた場所は補償、原因箇所は対象外
洪水・床下浸水「水災」補償に加入していなければ対象外
地震が原因の水漏れ地震保険の対象

【最重要】「原因箇所」と「損害箇所」は別

ここが一番誤解されやすいポイントです。

火災保険で補償されるのは「水漏れによって損害を受けた場所」であり、
「水漏れの原因となった設備」の修理費用は補償されないことが多いです。

項目補償の可否
水漏れで傷んだ床の張り替え○ 補償される
水濡れした家具の買い替え○ 補償される(家財補償加入時)
破損した配管の修理× 補償されないことが多い
故障した蛇口の交換× 補償されないことが多い

【業者の本音】「経年劣化」の判断は難しい

実際には、「突発的な事故」と「経年劣化」の境界はグレーなことがあります。

10年使った配管が破裂した場合、「突発的な破損」とみなされることもあれば、
「経年劣化」とみなされることも。保険会社の判断に委ねられる部分が大きいので、
まずは申請してみることをおすすめします。


火災保険で補償される金額の目安

火災保険で補償される金額は、契約内容によって異なります。

確認すべきポイント

項目内容
免責金額(自己負担額)この金額以下の損害は補償されない
保険金額の上限補償される金額の上限
補償割合損害額の何%が補償されるか

免責金額に注意

多くの火災保険には「免責金額」が設定されています。

例えば、免責金額が5万円の場合、
損害額が10万円なら補償されるのは5万円(10万円−5万円)です。
損害額が5万円以下なら補償は0円になります。

水漏れ被害の補償金額の例

被害内容損害額の目安補償される可能性
床(フローリング)の張り替え10万〜50万円
壁紙・クロスの張り替え5万〜20万円
天井の修復5万〜30万円
家具・家電の損傷数万〜数十万円○(家財補償加入時)
階下への損害賠償数十万〜数百万円○(個人賠償責任保険加入時)

火災保険の申請の流れ

水漏れ被害で火災保険を申請する流れを説明します。

申請の基本ステップ

ステップやることポイント
被害状況を記録する写真・動画を撮影、日時をメモ
保険会社に連絡する早めに連絡、申請期限に注意
必要書類を準備する保険会社の指示に従う
修理業者に見積もりを依頼詳細な見積書を取得
書類を提出する保険金請求書、見積書、写真など
保険会社の審査現地調査が入ることも
保険金の支払い審査通過後、口座に振り込み

【重要】申請期限は「3年以内」

火災保険の申請には期限があります。
保険法により、被害発生から3年以内に申請しないと時効になります。

「あのとき申請しておけば…」とならないよう、
被害に気づいたら早めに保険会社に連絡してください。


火災保険申請に必要な書類

一般的に必要となる書類は以下の通りです。
※保険会社によって異なる場合があります。

必要書類一覧

書類内容取得先
保険金請求書保険会社指定の申請書類保険会社
被害状況の写真被害箇所を撮影したもの自分で撮影
修理見積書修理費用の詳細な見積もり修理業者
修理報告書・領収書修理完了後に提出(後払いの場合)修理業者
罹災証明書凍結など自然災害の場合市区町村

【プロのコツ】写真は「撮りすぎ」くらいでちょうどいい

保険申請で重要なのは「被害状況の写真」です。

以下のポイントを押さえて、多めに撮影してください。

  • 被害箇所の全体写真と近接写真
  • 水漏れの原因箇所(破損した配管など)
  • 被害を受けた家具・家電
  • 日付が分かるもの(新聞やスマホの日付表示と一緒に)

修理を始める前に写真を撮っておかないと、後から証明できません。


火災保険申請でよくある失敗

保険申請で失敗しないために、よくあるミスを紹介します。

失敗①:写真を撮る前に修理してしまった

被害状況を証明する写真がないと、保険金が支払われないことがあります。
修理を始める前に、必ず写真を撮影してください。

失敗②:保険会社に連絡する前に修理してしまった

保険会社によっては、事前連絡なしで修理すると補償されないことがあります。
緊急の応急処置は仕方ありませんが、本格的な修理の前には保険会社に連絡してください。

失敗③:「どうせ補償されない」と思い込んで申請しなかった

「経年劣化だから無理だろう」と自己判断して申請しない方が多いです。
補償されるかどうかは保険会社が判断します。まずは申請してみてください。

失敗④:申請期限を過ぎてしまった

被害発生から3年を過ぎると時効になります。
「後で申請しよう」と思っているうちに期限が過ぎることがあります。


マンション・賃貸での水漏れと火災保険

マンションや賃貸住宅では、火災保険の適用がやや複雑になります。

自分が被害者の場合(上階からの水漏れ)

損害の種類補償の可能性
自分の部屋の建物(床・壁・天井)自分の火災保険(水濡れ補償)
自分の家財自分の火災保険(家財補償)
上階住人への損害賠償請求上階住人の個人賠償責任保険

自分が加害者の場合(階下に被害を与えた)

損害の種類補償の可能性
階下への損害賠償自分の個人賠償責任保険
自分の部屋の損害自分の火災保険

【重要】個人賠償責任保険の確認を

マンションや賃貸にお住まいの方は、「個人賠償責任保険」への加入が重要です。

水漏れで階下に被害を与えた場合、数十万円〜数百万円の賠償責任が発生することがあります。
火災保険のオプション、または単独で加入できます。


【要注意】火災保険の「申請代行業者」について

最近、「火災保険の申請代行」を謳う業者が増えています。

申請代行業者のトラブル事例

トラブル内容詳細
高額な手数料保険金の30〜50%を手数料として請求
虚偽申請の誘導被害を誇張して申請するよう誘導
キャンセル料の請求途中でキャンセルすると高額な違約金

火災保険の申請は自分でできます。保険会社に連絡すれば、申請方法を丁寧に教えてもらえます。
高額な手数料を払って代行を依頼する必要はありません


火災保険申請のチェックリスト

水漏れ被害で火災保険を申請する際のチェックリストです。

チェック項目確認
火災保険に「水濡れ補償」が含まれているか確認した
被害状況の写真を撮影した
被害発生日時をメモした
保険会社に連絡した
修理業者に見積もりを依頼した
必要書類を揃えた
申請期限(3年以内)を確認した

水漏れ修理の相談先

水漏れ修理の見積もりが必要な場合は、以下にご相談ください。

街角水道相談所

  • 特徴:24時間365日受付、現地調査・見積もり無料
  • 対応:最短即日、見積もり後のキャンセル可能
  • こんな人に:保険申請用の見積もりが必要な方
  • リンク街角水道相談所

→ 水漏れ修理の費用相場についてはこちらの記事をご覧ください。


まとめ:水漏れ被害は火災保険を確認してから修理を

【水漏れと火災保険で覚えておいてほしいこと】

  1. 火災保険で水漏れ被害が補償されることがある
    • 「水濡れ補償」が含まれているか確認
    • 床・壁・天井の損傷、家財の損傷が対象
  2. 補償されないケースもある
    • 経年劣化、故意・重過失は対象外
    • 原因箇所(配管など)の修理費用は対象外のことが多い
  3. 申請のポイント
    • 修理前に写真を撮影する
    • 保険会社に早めに連絡する
    • 申請期限は3年以内
  4. まずは申請してみる
    • 補償されるかは保険会社が判断
    • 「どうせ無理」と決めつけない

20年以上この業界にいて、「火災保険を使えば費用を大幅に抑えられたのに、知らなかった」
という方を何人も見てきました。

水漏れ被害に遭ったら、まず保険証券を確認してください。
使えるかもしれない保険を使わないのは、もったいないです。


執筆・監修: sumai-trouble.com 運営者
東海エリアで建築会社を20年以上経営。水漏れ被害の保険申請サポート経験多数。
最終更新日: 2026年1月

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